農研機構、大豆の灌水適期を通知する「大豆灌水支援システム」の一般利用を開始
農研機構は、大豆が乾燥ストレスを被る時期を推定して灌水適期をアラートで通知する「大豆灌水支援システム」の一般利用が開始されたことを発表した。
農研機構が開発した「大豆灌水支援システム」は、日本全国の土壌情報を提供するWEBサイト「日本土壌インベントリー」、全国の日別気象データを1kmメッシュ単位で提供する「1kmメッシュ農業気象情報」、農業データ連携基盤「WAGRI」の3つを活用した大豆栽培専用の灌水支援システム。
「水分の蒸発散」・「降水」・「下方への排水」の3つの情報を参考に、大豆の成長に必要な水分量を予測するのが特長で、平均約10%の収量増加が見込めることが報告されている。
開発に至る研究では、灌水を行っていない4つの圃場を対象に、土壌に含まれる水分量の予測値と実測値の比較を実施。その結果、実用上問題ない精度で運用できるデータが確認できたという。
現在、Web APIを取得しているのは株式会社ビジョンテックと株式会社オプティムの2社で、ビジョンテックが運営する栽培管理支援情報サービス「SAKUMO」に登録すれば一般の生産者でもすぐに利用できる。
日本土壌インベントリー
https://soil-inventory.rad.naro.go.jp/
1kmメッシュ農業気象情報
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/laboratory/naro/sop/134540.html
農業データ連携基盤WAGRI
https://wagri.net/ja-jp/
栽培管理支援情報サービスSAKUMO
https://sakumo.info/
国産大豆の収量向上に貢献
大豆の収量を高めるためには湿害を防ぐだけでなく、乾燥ストレスを軽減させることが重要とされている。しかし、日本の大豆生産の現場で使用されている圃場は水はけの悪い水田転換畑が大部分を占めるため、湿害が発生する可能性が高く灌水に消極的な生産者も多いという。農研機構が開発した「大豆灌水支援システム」は、日本全国の土壌情報を提供するWEBサイト「日本土壌インベントリー」、全国の日別気象データを1kmメッシュ単位で提供する「1kmメッシュ農業気象情報」、農業データ連携基盤「WAGRI」の3つを活用した大豆栽培専用の灌水支援システム。
「水分の蒸発散」・「降水」・「下方への排水」の3つの情報を参考に、大豆の成長に必要な水分量を予測するのが特長で、平均約10%の収量増加が見込めることが報告されている。
開発に至る研究では、灌水を行っていない4つの圃場を対象に、土壌に含まれる水分量の予測値と実測値の比較を実施。その結果、実用上問題ない精度で運用できるデータが確認できたという。
現在、Web APIを取得しているのは株式会社ビジョンテックと株式会社オプティムの2社で、ビジョンテックが運営する栽培管理支援情報サービス「SAKUMO」に登録すれば一般の生産者でもすぐに利用できる。
日本土壌インベントリー
https://soil-inventory.rad.naro.go.jp/
1kmメッシュ農業気象情報
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/laboratory/naro/sop/134540.html
農業データ連携基盤WAGRI
https://wagri.net/ja-jp/
栽培管理支援情報サービスSAKUMO
https://sakumo.info/
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