マイナビ農業、東京&大阪で農業活性化イベント「NEXT AGRI PROJECT」開催

2019年9月、株式会社マイナビが運営する総合農業情報サイト「マイナビ農業」は、情報交換や人材交流を通じて農業の活性化を図るイベント「NEXT AGRI PROJECT」を東京・大阪で開催する。なお、大阪会場で同イベントを開催するのは今回が初めて。



「NEXT AGRI PROJECT」の目的~日本農業の新局面を迎えて~

農林水産省が発表した「農業労働力に関する統計」によると、農業就業人口は2000年の389.1万人から2018年の175.3万人へと、20年足らずの間に約55%減少。そのうち2010年以降は、65歳以上の高齢者比率が全体の6〜7割を占めており、年々著しい人口減・高齢化が進行している。

国や自治体の施策が奏功し、2017年には49歳以下の新規就農者が2万760人と4年連続で2万人を超えたものの、収入または農業技術を教わる機会が少ないなどの理由から、離農する若手農家が絶えない状況にある。

その一方で近年、ブランド野菜や西洋野菜への関心が高まるなど、食文化や消費者のニーズが多様化していることに新たな商機を見出す向きもある。ネット通販などの販売ルートが増えたことから、従来の生産・販売体制の枠を超え、少量多品種栽培で成功する若手農家が現れ始めたことは記憶に新しい。

農と食をとりまく環境が変わった今、農業界は多様な課題と可能性を抱え、大きな変革期を迎えている。

そんな中、2019年9月に開催する「NEXT AGRI PROJECT」は、農業の発展を目指す「生産者」「農業支援者」「消費者」などの同志が交流し、先進事例の基調講演や情報共有を通じて、農業課題の解決や新たな事業展開に繋げることを目的としている。


同イベント会場の講演エリアでは、以下の企業・団体による特別講演及びディスカッションを予定している。

【講演企業】
・日産自動車株式会社「製造業の改善ノウハウを活用した農作物の生産性向上に関して」
・NTTテクノクロス株式会社&伊藤忠飼料株式会社「豚の体重推定装置“デジタル目勘”のご紹介」
・株式会社三越伊勢丹「顧客のライフスタイルに合わせた農産品プロデュース方法」
・株式会社ポケットマルシェ「若手農家の現状と未来について」 他

農業分野の先進事例を交えながら、農業生産法人への異業種からの参入状況や次世代を担う若手農家の台頭、IoT技術を巡る環境についても言及する。また出展ブースエリアでは、各企業が最新鋭の農業機器や多種多様なサービスを紹介するとともに、来場者との人材交流の場を提供する見通しだ。

同イベントを主催するマイナビ農業は、農業に関する全方位的な取り組みを通じて、農業の関係人口を増やし、農業の持続・発展に貢献することを目指すとしている。





「NEXT AGRI PROJECT」開催概要

【東京会場】
日時:2019年9月11日 10:00~18:30(受付開始9:30)
場所:〒108-0075 東京都港区港南2-15-4 品川インターシティホール棟1階ホール「品川インターシティホール」
講演・セミナー:NTTテクノクロス・伊藤忠飼料/Short Legs/積水化学工業/ソフトバンク・テクノロジー/大建工業/日産自動車/日新商事/日本豊受自然農/深谷市/ポケットマルシェ/三越伊勢丹/他(五十音順)

【大阪会場】
日時:2019年9月19日・20日 10:00~17:00(受付開始9:30)
場所:〒530-0005 大阪市北区中之島5-3-51 3Fイベントホール「大阪国際会議場(グランキューブ大阪)」
講演・セミナー:淡路島希望食品/フレッシュグループ淡路島/A-noker/NTTテクノクロス・伊藤忠飼料/KARATSU TACHIBANA/グリーンカウベル/徳壽工業/日本総合研究所/夢前夢工房/他(五十音順)

【参加費】
無料

【参加対象】
不問(当日参加可能)

【予約】
事前予約あり(講演・セミナーは予約者優先)

【主催/問い合わせ先】
株式会社マイナビ農業活性事業部 「NEXT AGRI PROJECT」運営事務局
Tel:03-6667-1181
Fax:03-6667-1182
Email:com-agri-personal_data@mynavi.jp


<参考URL>
NEXT AGRI PROJECT
マイナビ農業
農林水産省「農業労働力に関する統計」
農林水産省「新規就農者調査」
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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