オプティムとエンルート、AI・IoT・ドローンを活用したスマート農業分野での協業を発表

株式会社オプティムと国産ドローンのトップブランドである株式会社エンルートは、AI・IoT・ドローンを活用したスマート農業の推進に向けて協業を発表した。



■参考記事
農業用ドローンで農業の就労構造を変えていく──株式会社エンルート

日本の農業は、従事者の高齢化や深刻な労働力不足といった問題に直面しており、政府の規制改革推進会議はドローンを活用した農薬散布の規制を緩和し、農林水産省はドローン散布に使用できる農薬の範囲拡大などを進めている。そのなかで、オプティムとエンルートは、ドローンの農業利用がより効率よく、より多面的なものとなるスマート農業の実現に向け、積極的に活動していく。

オプティムは「ネットを空気に変える」というコンセプトを掲げ、もはや生活インフラとなったインターネットがいまだに利用にあたりITリテラシーを必要とする現状を変え、インターネットそのものを空気のように、全く意識することなく使いこなせる存在に変えていくことをミッションとして、創業以来すべての人々が等しくインターネットのもたらす、創造性・便利さを享受出来るようサポートする製品・サービスの開発に尽力している。

エンルートは、産業用ドローンの国内トップブランドとして、農業分野では2016年にAC940が農林水産航空協会の認定第1号となるなど地位を確立。他の分野においても、圧倒的な効率化を実現した測量や、橋梁などのインフラ点検のほか、消防、防災等でも多く使われている。スカパーJSAT グループの一員として、より安全・快適で世の中に役に立つ「働くドローン®」の開発、販売に努めている。

協業の内容としては、オプティムのピンポイント農薬散布を実現する圃場(ほじょう)管理サービス「Agri Field Manager(アグリ フィールド マネージャー)」と、エンルートの農業用大型ドローンを連携させ、自動飛行散布ドローンの開発を目指す。

また、オプティムのAI解析技術やスマート農業ソリューションと、エンルートのロボティクス技術を連携させ、スマート農業を実現するサービス提供も目指すとしている。

オプティムとエンルートは、2020年3月を目標に新サービスの販売を検討していく。

<参考URL>
株式会社オプティム
株式会社エンルート

SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
パックごはん定期便