農研機構、シンポジウム「かんしょのさらなる輸出拡大に向けた腐敗対策」を3月7日に熊本市で開催

農研機構は、「かんしょのさらなる輸出拡大に向けた腐敗対策」をテーマにしたシンポジウムを2024年3月7日(木)に熊本市国際交流会館で開催する。参加費は無料。

東京大学、宮城大学、宮崎県総合農業試験場、九州農水産物直販、やまもとファームみらい野、南橋商事らと結成した「輸出かんしょ腐敗低減コンソーシアム」での取り組みや研究成果を紹介する。

出典:https://www.naro.go.jp/event/files/20240307tirasi_kansyofuhaitaisaku1211.pdf

かんしょ海外輸出の現状と課題、取り組みと研究成果を発表


日本産のかんしょは、食味が良いことからアジアを中心に人気が高まっており、輸出量と輸出額は年々増加しているという。しかし、輸送中の腐敗による経済的損失やフードロスが深刻な問題となっていて、輸出業者や生産者からは腐敗を低減する方法の確立が強く求められていた。

この課題に対処するため、農研機構はスマート農業技術等の開発や改良、輸出拡大のための新技術開発「輸出拡大に直結する青果用かんしょの出荷工程における腐敗低減技術の開発」事業において「輸出かんしょ腐敗低減コンソーシアム」を結成し、かんしょの腐敗要因の解析や、輸送中の腐敗を低減する技術体系の確立に取り組んできた。

今回開催されるシンポジウムは、同事業における取り組みおよび研究成果について紹介するとともに、今後の普及に向けた議論が行われる。シンポジウムの詳細は以下の通りだ。

1.主催者挨拶|13:30~13:35
(農研機構九州沖縄農業研究センター 所長 原田 久富美氏)

2.基調講演|13:35~14:00
「かんしょの海外輸出における現状と課題(仮題)」
(九州農水産物直販株式会社 代表取締役社長 小田保氏)

3. 講演(プロジェクト成果の紹介)|14:00~16:00
・事業全体の概要紹介
(農研機構九州沖縄農業研究センター 西場洋一氏)
・研究成果の報告
1)3Dデータで効率的に学習した傷検知AIの開発
(農研機構中日本農業研究センター 田口和憲氏)
2)輸送中のかんしょ腐敗に対する放送資材利用の効果
(宮崎県総合農業試験場 松浦絵美氏)
3)冬期の香港輸出における輸送腐敗防止技術の現場実装
(農研機構九州沖縄農業研究センター 菅原晃美氏)
4)輸出実証試験のご紹介
(農研機構九州沖縄農業研究センター 西場洋一氏)

4.パネル討論「かんしょ輸出のさらなる拡大に向けて」|16:05~16:25
ファシリテーター:農研機構九州沖縄農業研究センター 西場洋一氏
パネリスト:吉村直喜氏(九州農水産物直販株式会社)、矢羽田竜作氏(有限会社南橋商事)、馬場仁氏(株式会社やまもとファームみらい野)

5.閉会挨拶|16:25~16:30
(農研機構 九州沖縄農業研究センター暖地畑作物野菜研究領域長 長田健二氏)

開催概要

日時:2024年3月7日(水)13:30~16:30
場所:熊本市国際交流会館 6Fホール(熊本市中央区花畑町4-18)
料金:無料
申込URL: https://prd.form.naro.go.jp/form/pub/naro01/kanshosympo
申込〆切:2024年2月22日(木)17:00 ※定員(120名)に達し次第受付終了。


農研機構九州沖縄農業研究センター
https://www.naro.go.jp/laboratory/karc/index.html
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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