オプティム、ドローンパイロットシェアリングサービスのベータ版を8月1日よりスタート

株式会社オプティムは、農業×ITの新たなサービスとして、ドローンパイロットシェアリングサービスのβ版を8月1日よりスタートした。


現在ドローンパイロットの市場では特に農業分野が70%を占め、今後さらに多数のドローンパイロットが必要になると言われている。オプティムでは「スマート農業アライアンス」により、マルチコプタータイプの「OPTiM Agri Drone」や固定翼タイプの「OPTiM Hawk」といったドローンをアライアンスに参画する農家に展開しているが、ドローンパイロットやドローンの整備士はまだまだ不足しているのが現状だ。そこでドローンパイロットシェアリングサービスにより、農家や農業法人とパートナー企業・個人のドローンパイロットをマッチング。圃場・生育モニタリングや農薬散布、同社のピンポイント農薬散布などのドローン作業をプロのパイロットに依頼可能にする。



申し込みはオプティム独自のフォーマットを用いて、目的や希望するパイロットの指名などをウェブ上から簡単に行える。オプティムは各種ドローンパイロット登録企業とアライアンスも組んでおり、2018年8月1日時点で、飛行経験豊富な登録プロパイロットは50名以上。パイロットにとっては柔軟なスケジュールで報酬が得られ、依頼内容によっても報酬は変化しキャリアアップにもつながる。


また、特別な訓練を受けたスタッフチームも擁しており、緊急時の対応など、パイロットを守る体制も準備されている。依頼業務としては農業分野を皮切りに、建設現場、プラント、不動産といった様々なドローンニーズにも対応していくという。


また、「スマート農業アライアンス」により自身でドローンを操縦する農家も増えてきているが、そのような農家自身がパイロットとして活躍することで「ゆくゆくはドローンの操縦を生産者の収益にもしていただきたい」とも考えているという。

このプロジェクトはβ版としてスタート。パイロットや農薬散布したい生産者はもちろん、ドローンメーカー、農薬メーカー、散布サービスメーカーなどにも参画を呼びかけている。オプティムとしては、2020年にパイロットを1万人確保し、10万件のマッチングを目指すとしている。


<参考URL>
ドローン農薬散布の仕事紹介サービス
https://www.optim.co.jp/agriculture/services/drone-connect/pilots
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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