Oishii Farm、200億円の資金調達で米国に世界最大の次世代植物工場を建設

米国を拠点に、サステナブルな農業実現を目指して植物工場を展開するOishii Farm
Corporation(オイシイファームコーポレーション。以下、Oishii Farmは、総額200億円のシリーズB資金調達を完了した。

今回の調達により、米国ニューヨーク近郊に建設中の次世代植物工場の建設と全米展開を加速させる。また、資本業務提携先企業との共同研究・開発を通じて、さらなる生産工程の自動化およびコスト削減を追求していくという。



日本の栽培技術を生かした世界最大級のいちご植物工場


Oishii Farmは、日本の伝統技術である施設園芸を活かした植物工場で、新たな世界産業を創出することに挑戦している企業。栽培サイクルが長く最も高度な農作物と言われるいちごを、ハチによる自然受粉を用いて世界で初めて安定量産することに成功、年間を通して旬の果物を消費者に届けることを可能とした。2022年6月には「ホールフーズ」での販売がスタート。工場を増設して供給量を増やすことで、さらなる地域拡大を目指している。


今回の資金調達により、さらなる果物・野菜の量産と自動化などを通じたコスト削減を実現すべく、次世代植物工場の建設を進めていくとしている。

次世代植物工場の特徴


世界最大級の次世代植物工場では、自動化・AI を駆使し、最高峰のサステナブルな農業を実現。サッカーコート数面分に相当する敷地面積の中で、完全な農薬不使用による栽培、メガソーラー発電施設からのグリーンエネルギー活用、水の完全循環システム、輸送時に発生する CO2(フードマイレージ)の削減、そして自動収穫ロボットを含む各種自動化およびAIの活用を行う。



また、本ラウンドには、日本電信電話株式会社(NTT)、株式会社安川電機、株式会社脱炭素化支援機構、株式会社みずほ銀行をはじめ、植物工場の展開を加速する上で重要となるさまざまな領域の日本を代表する企業や、McWin Capital Partners、Bloom8などの欧米のサステナビリティファンドが含まれている。

日本電信電話株式会社 (NTT) 代表取締役社長 島田明氏 コメント
「昨今、異常気象や自然災害、農業従事者の不足や農地の荒廃など、世界のあらゆる地域において農業の様々な課題が顕在化しており、デジタルトランスフォーメーションによる解決が期待されています。Oishii Farm は革新的な技術を自ら磨き上げこれまで実現困難とされていた植物工場での高品質ないちごの生産に成功しているトップランナーです。
市場への安全・安心な食の供給や NTT グループがめざす循環型社会の実現に向け、Oishii Farm とともに農業の未来に向けて挑戦してまいりたいと考えております」

新たな投資家一覧(五十音順)
  • 株式会社インスパイア
  • 株式会社荏原製作所
  • 株式会社ダイニチ
  • 株式会社脱炭素化支援機構(JICN)
  • 中国信託商業銀行(CTBC Bank)
  • 日本電信電話株式会社(NTT)
  • 株式会社博報堂DYベンチャーズ
  • 株式会社 Plan・Do・See
  • 株式会社ブロードエッジ・アドバイザーズ
  • 株式会社みずほ銀行
  • 三菱食品株式会社
  • みやこキャピタル株式会社
  •  モバイル・インターネットキャピタル株式会社
  • 株式会社安川電機
  • Bloom8
  • McWin Capital Partners
  • New Hope - Coalescence Global Opportunities Holdings, LLC
  • Nymph Investments Cayman Limited
※その他社名非開示の企業を含みます
※本件資金調達は、野村證券株式会社より助言を受けております

共同創業者 兼 CEO 古賀 大貴(こが ひろき) 略歴



1986 年東京生まれ。少年時代を欧米で過ごし、2009 年に慶應義塾大学を卒業。コンサルティングファームを経て、UC バークレーで MBA を取得。在学中の 2016 年に「Oishii Farm」を設立し、日本人として初めて、同大学最大のアクセラレーターである「LAUNCH」 で優勝。2017 年から米ニューヨーク近郊に植物工場を構え、日本品種の高品質ないちご、トマトを展開する。日本発の技術を基盤に、農業の課題解決に挑戦している。


Oishii Farm Corporation
https://www.oishii.com

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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