農業人材シェアサービス「シェアグリ」が「異能vation」ジェネレーションアワード特別賞を受賞

農業人材のシェアリングサービス 『シェアグリ』 が、総務省主催の「異能vation」2019年度ジェネレーションアワード部門の企業特別賞である「株式会社IACEトラベル賞」を受賞した。


「異能vation」 は、総務省が2014年度(平成26年度)から開始した破壊的イノベーションを生み出すためのプログラムである。

情報通信技術分野における「破壊的で地球規模の価値創造」を目標に、技術課題の大いなる可能性に目を向けた、奇想天外でアンビシャスな挑戦への支援や交流機会の提供を行っている。

『シェアグリ』 が創造する新たなライフスタイル


『シェアグリ』は株式会社ガイアックスが出資する、株式会社シェアグリが2019年7月16日にリリースしたサービスだ。同サービスは、農作業の人手不足の解消を目的につくられた、農業に特化したデイワークアプリである。

短期雇用に特化したアプリで、農業体験を求める人と人手を必要とする農家をつなぎ、利用者は農作業を楽しみながら体験感覚で給料を得ることができる画期的な仕組みとなっている。


農家にとって繁忙期の人手不足は、収穫量や品質を左右する深刻な問題だ。特に不足しているのは技術や資格を必要としない単純作業者で、資金面等の問題から通年での雇用継続は困難でも、短期雇用のニーズは以前から存在してきた。

今回の受賞は 「農家の後継者不足という社会課題に対して『人材のシェア』を『気軽に』という発想は、新たなライフスタイルを創出する可能性を秘めている。」 として評価を受けたもの。

シェアグリでは 「農家との継続した関係性を今後も構築していく」 としており、農業関係人口の創出や地域の活性化に努めていく考えを示している。

<参考URL>
異能vation2019
株式会社ガイアックス
株式会社シェアグリ
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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