エスユーエスと愛知県立農業大学校、就農相談のデジタル化プロジェクトを開始

株式会社エスユーエスと愛知県立農業大学校は、愛知県における⾏政の課題をICTを活⽤して解決する協働プロジェクト「AICHI X TECH(アイチクロステック)」の一環として、就農希望者の相談をデジタルで解決するプロジェクトに取り組むと発表した。

就農希望者に農業の実情を正しく理解してもらうためのサイト「あつまれ農家のたまご」を公開し、バーチャル農業体験を提供する。

サイト「あつまれ農家のたまご」

バーチャル農業体験で新規就農者の理解を深める


愛知県では、基幹的農業従事者が2015年からの5年間で1万5289人減少し、65歳以上の高齢層が担い手の65.8%を占めており、新たな担い手の確保と育成が喫緊の課題となっているという。

そのため、2021年度から農業大学校の農起業支援ステーションで就農相談を行ってきたというが、多くの就農希望者は農業経験がなく、農業経営の現状を知らずに相談に訪れるため、就農に結びつくケースが少ない状況となっている。

今回のプロジェクトでは、就農に関する情報提供として、就農希望者が専用サイト内のバーチャル空間で農業生産や出荷作業を疑似体験できるデジタルコンテンツを配信する。デジタルコンテンツにより、農業経営に対する理解を深めることができるという。

バーチャル農業体験

プロジェクトは試行運用として行われるもので、実証期間は2024年11月14日(木)から2024年12月4日(水)まで。この期間におけるアクセス数やバーチャル農業体験者数、アンケート調査などをもとに、効果を検証していく。

エスユーエスと愛知県立農業大学校は、このプロジェクトを通じて、就農希望者の相談が具体化し、最終的に就農へとつながることを目指す。デジタルコンテンツの活用により就農希望者が農業の現状を理解し、自身の適性や実現可能性を把握できるようになることで、意欲ある多くの担い手を確保・育成することが狙いだ。


あつまれ農家のたまご
https://noukano-tamago.pref.aichi.jp
愛知県立農業大学校
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/noudai/
株式会社エスユーエス
https://www.sus-g.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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