マゼックス、完全自動飛行を実現した新型農業用ドローン「飛助15」販売開始

株式会社マゼックスは、国内生産農業用ドローン飛助シリーズの新型「飛助15」の販売を開始した。


スマート送信機対応による完全自動飛行を実現


株式会社マゼックスは、東大阪で産業用ドローンの開発・製造を行う企業。農業・林業・電設・運搬など、さまざまな分野で現場の生産性向上と効率化を図る製品を提供している。

今回発売された農薬散布用ドローン「飛助15」は、タンク容量が15Lに増量したことで、果樹・野菜といった大量散布が必要な作物にもより効率的に薬剤散布できるようになった。タンク・機体の構造も見直され、より簡単に脱着できる。


作業時間は10aあたり1分で、1つのバッテリーで合計1.5haの圃場に散布できる。散布幅も従来の1.5倍に広がったことで、現行モデルでは3往復必要な圃場も、「飛助15」なら2往復で散布が完了。これにより作業時間の短縮につながり、複数の圃場や広大な圃場への散布が効率的に行えるようになる。


また、シリーズ初のスマート送信機に対応。Android OSを搭載したタッチ操作パネルで完全自動飛行を実現している。

アプリ上に表示される地図で散布エリアを指定することで、飛行経路が自動算出される。エリア内に障害物が存在する場合も、予め範囲を指定しておけば障害物を回避した飛行経路の作成も可能だ。アナログスティック・各種物理スイッチの操作性は従来モデル通りで、これまでの飛助を使用しているユーザーも簡単に操作できるという。



また、機体内部基盤を保護するキャノピーの素材を見直したことで、経年劣化によるヒビ割れも軽減されている。バッテリー脱着が簡単に行えるなど、耐久性だけでなくユーザビリティも向上しているという。

タンク容量が増加した分、重量も上がっているが、モーター出力を強化し、これまで通りの安定飛行を実現。さらに、シリーズ初の防水対応で機体に付着した薬剤を水で洗い流すことができるため、使用後のメンテナンスも簡単に行える。

スマートバッテリーにも対応しており、バランスケーブル不要でケーブル1本での接続で使用できるほか、バッテリー残量は充電器に接続しなくても確認できる。


商品概要

※オプションの粒剤散布装置の有無によって、アドバンスとプロの2つのグレードを用意
「飛助15 アドバンス」
価格:125万円(メーカー希望小売価格、税抜)
「飛助15 プロ(粒剤散布装置あり)」
価格:150万円(メーカー希望小売価格、税抜)
商品構成:機体本体、リモートID、高度・障害物レーダー、カメラ、送信機、粒剤散布装置(プロのみ)


株式会社マゼックス
https://mazex.jp/
農業用農薬散布ドローン 飛助15
https://mazex.jp/product/tobisuke15/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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