農研機構、「スマートバイオ産業・農業基盤技術シンポジウム 2020」を3月18日に慶應大で開催

農研機構は2020年3月18日、 SIP第2期「スマートバイオ産業・農業基盤技術シンポジウム 2020ー新たなスマートフードチェーンの構築をめざしてー」 を慶應義塾大学三田キャンパスで開催する。参加費は無料で事前申し込みが必要。申込み〆切は2020年3月11日(水)まで。

同シンポジウムでは内閣府SIP「スマートバイオ産業・農業基盤技術」スマートフードチェーンコンソーシアムと慶應義塾⼤学SFC研究所が共催。開催を通じ、「農産物の生産・加工・流通・販売・輸出までのデータを相互活用するスマートフードチェーンのモデル構築を目指す」としている。



SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)とは、府省・分野の枠にとらわれない横断型のプログラムを指す。
有識者らで構成される総合科学技術会議が、特定した課題への重点的な予算配分のほか、基礎研究から実用化・事業化までを見据え、規制緩和、制度改革、特区制度の活用等の推進を行っている。

SIP第1期では「農業データ連携基盤(WAGRI)」の実用化を達成し、2019年4月に本格運用が開始した。
SIP第2期「スマートバイオ産業・農業基盤技術」では、第1期の成果である「農業データ連携基盤(WAGRI)」機能を拡張し、フードバリューチェーン全体に展開する新たなデータプラットフォーム構築を推し進める予定だ。

シンポジウム当日は、農産物の流通課題に関する基調講演や研究成果の紹介、課題発見に向けたパネルディスカッション等を行うという。

プログラム


1)開会挨拶 13:00〜13:05(農研機構 理事⻑ 久間 和⽣氏)
2)来賓挨拶 13:05〜13:15(内閣府SIP ⼩林 憲明氏・ 農林⽔産技術会議事務局 事務局⻑ 菱沼 義久氏)
3)基調講演 13:15〜13:45(公益財団法人流通経済研究所 農業・地域振興研究開発室⻑ 折笠 俊輔氏)
・「我が国における農産物流通の課題と展望 ―諸外国との⽐較に基づいてー」
4)成果報告 13:45〜14:45
・スマート⽣産システムの開発(農研機構 理事 寺島 ⼀男氏)
・スマートフードシステム全体のICTプラットフォームのプロトタイプ構築(慶應義塾⼤学環境情報学部教授 神成 淳司氏)
・加⼯・流通の低コスト化、最適化技術開発(農研機構 ⾷品研究部⾨ ⾷品加⼯流通研究領域⻑ ⽯川 豊氏)
5)ポスターセッション 14:45〜15:55(休憩含む)
6)パネルディスカッション 15:55〜16:55(モデレーター 株式会社⽇本総合研究所 創発戦略センター 三輪 泰史氏)
7)閉会挨拶 16:55〜17:00(内閣府 ⼤⾂官房審議官 科学技術・イノベーション担当 髙原 勇氏)

開催概要


「スマートバイオ産業・農業基盤技術シンポジウム 2020ー新たなスマートフードチェーンの構築をめざしてー」
日時:2020年3月18日(水) 13:00~ 17:00
会場:慶應義塾大学三田キャンパス南校舎ホール
住所:東京都港区三田2-15-45
料金:無料
申込み〆切:3月11日(水)17:00
申込み方法:メール(氏名、所属、役職、連絡先を記入)
メールアドレス:sipsym2020@ml.affrc.go.jp


農研機構
http://www.naro.affrc.go.jp/
内閣府SIP
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/
慶應義塾⼤学SFC研究所
https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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