NTTイードローン、農研機構が供用するほ場を利用したドローンの飛行試験を開始

国産ドローンの開発製造事業などを行う株式会社NTT e-Drone Technologyは、農研機構が供用する茨城県つくば市のほ場を利用したドローンの飛行試験を開始した。

NTTイードローン社によるドローン飛行試験の様子
(農研機構供用ほ場、つくば市)
出典:https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/naro/168001.html

スマート農業技術活用促進法による施設供用の第1弾


2024年10月1日に「農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律」(スマート農業技術活用促進法)が施行された。この法律に基づき、農林水産省より開発供給実施計画の認定を受けたNTTイードローンは、農研機構と利用契約を締結し、供用ほ場の利用を開始した。

NTTイードローンの今回の開発供給実施計画では、傾斜地のカンキツ防除における労働時間削減のほか、衛星やドローンで取得したセンシング結果に連動した可変施肥などによる作業の効率化および環境負荷の低減に寄与する国産大型ドローンの供給を目指している。

農研機構の供用施設を活用したドローンの開発・改良試験は、2025年1月8日から開始されており、可変施肥などの精度の向上に向けて、実証データの収集を行っている。

農研機構は、今後もスマート農業技術活用促進法に基づく供用施設などを拡充していくことで、スマート農業技術の開発と普及を促進していきたいとしている。


株式会社NTT e-Drone Technology
https://www.nttedt.co.jp/
農研機構
https://www.naro.go.jp/index.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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