季刊誌「環境会議」の2020年春号が発行、「農と食の未来構想」を特集

学校法人先端教育機構事業構想大学院大学出版部は、季刊誌「環境会議」の2020春号を2020年3月5日に発売した。価格は税込1,000円。特集では「農と食の未来構想」をテーマに、農と食に関するさまざまな取り組みを紹介する。

同出版部は今号の発行を通じ、「フードロスや廃プラも考慮した、暮らしと産業の未来について、企業や個人が実践できる取り組みを探っていきたい」と考えている。

環境会議 2020春号
「環境会議」は、先端教育機構事業構想大学院大学出版部が編集・発行する季刊誌。環境問題へ高い関心を持つ読者を対象に、経営層や学識者、NGO・NPOなど環境分野で社会貢献を行う個人や法人、団体らと共に地球環境の未来を考える内容となっており、発行は3月・9月の年2回。

全国の書店で購入できるほか、出版部からの直接購入も可能だ。

オーガニック野菜を用いた取り組みや、スマート農業化へ向けた取り組み等を紹介


2020年春号のテーマは「農と食の未来構想」。

第一特集の「農と食の未来構想」では、「食の未来を切り拓く新事業」を軸に、 全国11か所の直営農場で有機農業を展開する農業生産法人有限会社ワタミファームによるオーガニック野菜を用いた取り組み等を紹介する。

「農と食を支える実践」をテーマにした記事では、一般社団法人マルシェ・マーケット研究所の代表で、株式会社AgriInnovation Designの代表取締役である脇坂真吏氏による取り組みほか、株式会社クボタの特別技術顧問によるスマート農業化へ向けた取り組み等が取り上げられている。


環境会議2020春号インデックス

【特集1「農と食の未来構想」】
1)食の未来を切り拓く新事業
・全社をつないで環境貢献 居酒屋で気軽にオーガニックを
・持続可能な農と食の構築とは ~小規模・家族農業から考える~
・低負荷農業と就農者雇用で日本の農業の未来を拓く
・下水処理を循環型社会に組み込むBISTRO下水道プロジェクト
2)農と食を支える実践
・マルシェが創出する 食と農の新しい価値
・思いやりで、東京をもっと心地よく 柔らかな手法で社会課題解決
ICTでスマート農業化SDGsを目指すクボタの変革

【特集2「森と人をつなぐ共生の哲学」】
1)森を暮らしに生かす構想
・適切な関わり方で日本の森林を持続可能に
・環境木化都市実現で持続可能な世界を目指す
・「百年の時間軸で見る日本林業の可能性
2)森と共生する日々の哲学
・循環型社会へ―農山村・里山の復権」
・木質由来資源で脱プラ社会に価値提供し未来創造
・カーボン・オフセットで 森と人の共生を目指す
・林業女子会から動かす森と人の未来
・充填包装も脱プラへ 高い環境優位性の実現

【特別企画:働き方改革と労働の未来】
・働き方改革と従業員意識調査
・障がい者と共に成長し 価値あるサービスを提供
・専門職の行方と未来の働き方
・明るい逆参勤交代で働き方改革と地方創生を同時実現

【特別インタビュー
・書を通じたメッセージで 美しい海や地球を再び

【スペシャルレポート】
・アートを事業化するということ~異なる立場でアートに関わる三社の理念~
・パナソニック、講演会を開催~SDGsとパリ協定がもたらす大転換~
・生態系を基盤として災害リスクを軽減
・1.5℃・2050・ネットゼロへ向けて~気候変動対策に大きな役割「非国家主体」~
・日中の宇宙飛行士「協力」重視で一致~二人の宇宙飛行士がみる未来の宙~
・教師の国際理解を促し次世代に伝える~JICA東京教師海外研修報告会~

書籍情報

環境会議
出版元:学校法人先端教育機構事業構想大学院大学出版部
発売:株式会社日本ビジネス出版
体裁:A5判/208ページ
発行:3月/9月(年2回)
価格:1,000円(税込み)


学校法人先端教育機構事業構想大学院大学
https://www.sentankyo.ac.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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