オプティムとルートレック・ネットワークス、 AI・IoTを活用したスマート農業分野で資本業務提携

AI・IoTビッグデータのプラットフォーム事業を進める株式会社オプティムと、AI活用アグリテックベンチャーの株式会社ルートレック・ネットワークスは、AIやIoT、ロボティクスを活用したスマート農業事業を進め、農業生産のデジタル革命を目指し、資本業務提携を行った。


両者の技術を生かし農業にデジタル革命を起こす


オプティムはこれまでAI・IoT・ビッグデータプラットフォームのマーケットリーダーとして、AI・IoTプラットフォーム「OPTiM Cloud IoT OS」を用い、農業や医療、建設などさまざまな産業において、「第4次産業革命」を実現すべく、AIやIoTの活用を推進してきた。特に農業分野では、ピンポイント農薬散布・施肥テクノロジーに関する基本特許を取得・開発し、国内を中心にスマート農業事業に取り組んでいる。

いっぽう、ルートレックは、M2M(※)プラットフォーマーとして、エネルギー、ヘルスケアなど幅広い分野にM2Mソリューションを提供。農業分野においては、AI・IoTを活用した、パイプハウス向け養液土耕自動化システム「ゼロアグリ」を販売している。

「ゼロアグリ」を使った土壌環境制御により、最も経験と勘が必要とされるかん水と施肥をAIで自動化し、最適なタイミングで最適量のかん水・施肥を実施する事で、作物のストレスを低減し、農業者の収量や品質向上を実現。また、かん水・施肥のための労働時間を大幅に削減できることにより栽培規模の拡大を実現している。

このたび、オプティムとルートレックはAI・IoTを活用したスマート農業事業のさらなる展開を目指して、資本業務提携を行うことを合意。ルートレックは2020年6月24日に、オプティムを引受先とした第三者割当増資を完了した。

オプティムが提供するAI・IoT・ロボティクスを活用したスマート農業ソリューションおよびそれらの基盤となるAI・IoTプラットフォーム「OPTiM Cloud IoT OS」と、ルートレックが提供するAI・IoTを活用したかん水施肥の自動化技術を組み合わせ、スマート農業栽培技術の高度化や農業バリューチェーン全体のデジタル化を目指す。

提携による取り組み内容


今後の取り組み内容として、ルートレックが提供する「ゼロアグリ」と、オプティムが提供する圃場管理サービス「Agri Field Manager」および関連するAI、IoT技術群を連携させ、生育最適化かん水技術および収穫時期制御技術を実現するシステムの立案、共同開発、実証を行う。

さらに、オプティムが提供するプラットフォームサービス「Agri Earth(Powered by OPTiM Cloud IoT OS)」を基盤とした農業バリューチェーン全体のデジタル化とエコシステムの構築や、東南アジア地域における共同マーケティングにも取り組む。

両社のシナジーを最大限に発揮し、高度なスマート農業サービスの展開を通じて、国内の課題のみならず、東南アジア地域での水の枯渇問題や、多施肥による環境破壊など、農業の課題を解決して、農作物の生産性向上・安定供給、ならびにSDGsにも貢献していく。

※M2M:Machine to Machineの略、ネットワークで相互に接続された機械と機械が通信し、機能する仕組み。

株式会社オプティム
https://www.optim.co.jp/
株式会社ルートレック・ネットワークス
https://www.routrek.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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