農林水産省、2020年度の「6次産業化アワード」募集を開始

農林水産省は、農業や水産業の6次産業化に向けた優良事例を表彰する「6次産業化アワード」の2020年度の募集を開始した。募集期間は2020年7月13日(月)~2020年9月11日(金)まで。

6次産業化や農商工連携に主体的に取り組む農林漁業者および組織・団体が対象。農林水産省は、「6次化に向けた取り組みを行う事業者を表彰することで6次産業化の推進を図りたい」としている。

出典:6次産業化アワード
農林水産省は、2020年度内に6次産業の市場規模を10兆円に拡大したい意向から、農林漁業者に対し異業種や地域と積極的にネットワークを構築するよう働きかけている。

2010年3月に施行された法律は、6次産業化に向けた取り組みを支援するために、地域資源を活用した新事業の創出や地域で生産される農林水産物の利用を促進するものとなっている。

農林水産大臣賞、農林水産省食料産業局長賞、審査委員会奨励賞の3賞を選考


「6次産業化アワード」は、同省が管轄する6次産業化推進協議会が主催する表彰イベント
募集する表彰の種類は、農林水産大臣賞(1点以内)、農林水産省食料産業局長賞(5点以内)、審査委員会奨励賞(数点)の3賞だ。

選考は、書類審査(2020年10月)、現地調査(2020年11月末)、最終審査(2020年12月)の順で行われ、ホームページで審査結果を公表した後(2021年1月)、表彰式(2021年2月12日)を開催する予定という。

2019年は茨城県つくば市の有限会社ワールドファームなどが受賞。ワールドファームは、若い担い手の育成と全国の遊休農地を活用した業務用野菜の生産・加工・販売などのビジネスモデルが評価された。

応募方法については、「専用ホームページにある応募様式に必要事項を記入の上、6次化に向けた実践内容が記載された資料等(3点以内)を合わせて事務局まで提出してほしい(郵送又は電子メール)」としている。
書類審査を通過した生産者や事業者には、4期分の財務諸表の提出も求める方針だ。

農林水産省は今回の募集にあたり、
「優良事例の表彰を通し、新たな視点で6次産業化に取り組む事業者を全国に紹介することで、6次産業化の推進を図り地域ネットワークの構築につなげることとします」
とコメントした。

募集要項


6次産業化アワード
期間:2020年7月13日(月)~2020年9月11日(金)
対象:6次産業化に取り組む農林漁業者および組織・団体
主催:6次産業化推進協議会

今後のスケジュール
・書類審査(2020年10月)、
・現地調査(2020年11月末)
・最終審査(2020年12月)
・審査結果の公表(2021年1月)
・表彰式(2021年2月12日)


6次産業化アワード専用ホームページ
https://www.e-toroku.jp/6jika_gpa_r02/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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