農水省、2020年度の大学発ベンチャー事業化促進へ向けた支援対象者を公募

農林水産省は、「令和2年度農林水産業等研究分野における大学発ベンチャー起業促進実証委託事業」において、支援対象者の公募を開始。公募期間は2020年7月6日~8月10日までとなっている。


大学が持つノウハウの実用化で課題解決につなげる

国内の大学などは、農林水産業・食品産業が抱える課題の解決に資するノウハウを多数保有している。農林水産省では、そのような研究・技術シーズを基にした起業化・ビジネス化による社会実装を図ることを目的に、それを志向する研究者などに対し、ベンチャー企業の設立・事業化に必要な各種支援を行っていくという。

支援対象者は、研究代表者を中心とし、大学等での研究開発で生まれた技術シーズを用いて、農林水産業・食品産業の課題の解決を目指す個人もしくはチーム、または事業の初期段階のベンチャー企業。

事業の流れ

支援対象者を公募により募集し、事務局による書類での一次審査、外部専門家等で構成される審査委員会によるヒアリング(オンラインでの実施の可能性あり)での二次審査を行った上で、決定。

決定された支援対象者に対して、事務局と支援対象者による意見交換を行いながら、支援対象者の事業化までの段階に応じて、必要となる各種支援などが提供される。また、支援期間終了後には成果発表会が行われる予定。

応募方法

応募に当たっては、応募要領を確認の上、申請書の各項目を記入し、公募期間内にメールで提出。

農林水産業等の研究分野における大学発ベンチャーの設立・事業化の促進に係る支援対象者の公募について
https://www.maff.go.jp/j/press/keiei/kinyu/200706.html

応募要領
https://www.maff.go.jp/j/press/keiei/kinyu/attach/pdf/200706-2.pdf
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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