日本の食の魅力を発掘するコンテスト「フード・アクション・ニッポン アワード 2020」募集中

農林水産省は、地域の農林水産物や食文化の魅力を活かした産品を発掘するコンテスト「フード・アクション・ニッポン アワード2020」を今年も開催する。募集期間は10月5日(月)までで、オンライン表彰式は2021年1月中旬〜下旬で予定されている。


「フード・アクション・ニッポン アワード」は、国産農林水産物の消費拡大に寄与する事業者・団体等の産品を日本全国から広く募集し、優れた取り組みや産品を発掘・表彰するもの。

2020年度は、「日本の魅力ある産品を、今だからこそ知ってほしい」をテーマに、「ウィズコロナ」「アフターコロナ」の時代に根付く、新しい地域の逸品への出会いを消費者に届ける。さらに、産地と料理人がチームとなり、新たなメニューや商品を開発する「味の匠応援プロジェクト」も同時開催される。

2019年度の受賞作品

アワードでは、応募産品の中から一次審査(書類選考)で100産品を選定。二次審査(検品会)を経て、大手百貨店、流通、外食事業者などのトップ10名が審査委員を務める最終審査を行い、受賞産品を決定する。審査では、一つ一つの産品を育ててきた作り手の想いやその背景にあるストーリーなども基準に選定する。

受賞産品は選定した審査委員から直々に表彰され(今年度はコロナウイルス感染症防止の観点からオンライン表彰式となる予定)、受賞産品を選定した審査委員企業が、受賞産品を販売するという特典もある。

さらに、今年度は新たに2つの特別賞を設けた。

ひとつは、全国の生産者と飲食店をつなげるECサイトの「REACHSTOCK」による「REACHSTOCKが選ぶ一次生産物3産品」、もうひとつは、フード・アクション・ニッポンの取り組みとしてFANバサダー芸人に任命されている小島よしおさん、クック井上。さんによる「FANバサダー芸人が選ぶ3産品」だ。

小島よしおさん(左)と、クック井上。さん

そして新たな取り組みとして「味の匠応援プロジェクト」も同時開催。「地域の人の誇りにつながる、新たなメニュー・産品の活用」をテーマに、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている、料理人と産地がワンチームとなって、地域の食材を活用した新たなメニュー・商品を開発する取り組み(アイデア)の提案を広く公募。外部審査員に対してオンラインにて、このプロジェクトや試作品にかける想いをプレゼンテーションしてもらい、3グループを特別賞として選定するという。

このプロジェクトを通じて、地域と料理人がワンチームとなって新たな食の一歩を支援するとともに、地域と料理人に新たな気づきを与え、相互のパートナーシップ形成と、新たなビジネスチャンスを後押しする。

「フード・アクション・ニッポン アワード2020」開催概要


■名称:フード・アクション・ニッポン アワード2020
■応募者:農林水産物の生産者・食品製造業者、加工事業者等
■対象産品:国産農林水産物の消費拡大に寄与する農林水産物・加工食品等の産品
■実施スケジュール:
<募集期間>応募書類受付 2020年8月24日(月)〜10月5日(月)
<一次審査(書類選考)>10月上旬〜11月上旬
審査委員企業による書類審査にて「入賞」100産品を選定
応募者に一次審査結果をメールにて通知(二次審査(検品会)及び最終審査会詳細案内を通知)
※審査基準については公式サイトを参照のこと
<二次審査(検品会)>2020年11月下旬〜12月上旬
一次審査を通過した産品の実物確認(審査委員企業のバイヤーによる試食審査)
(産品サンプル及び商品カルテやFCPシートを提供・提示)
<最終審査>2020年12月中旬〜2021年1月中旬
3密を避けるため、各審査委員企業の元で実施
審査委員企業が受賞産品選定
<オンライン表彰式>2021年1月中旬〜下旬
3密を避けるため、オンラインにて「受賞産品」・「REACHSTOCKが選ぶ一次生産物3産品」・「FANバサダー芸人が選ぶ優れた3産品」の発表・表彰を実施
<事後販売>2021年3月以降
受賞産品は各審査員企業の独自の流通・販売網を通じて販売などを実施
■審査委員企業(10 社)※社名五十音順
アマゾンジャパン合同会社、イオンリテール株式会社、株式会社イトーヨーカ堂、 株式会社オンワードホールディングス、株式会社紀ノ國屋、国分グループ本社株式会社、 株式会社阪急阪神百貨店、星野リゾート、株式会社ローソン、他 1 社(調整中) ※審査委員企業は、予告なく変更される場合がございます。

味の匠応援プロジェクト開催概要


■名称:味の匠応援プロジェクト
■応募者:次の(a)から(d)に掲げる者の全部又は一部で構成されるグループとする。
ただし、グループには(d)料理人を必ず含めること。
(a)都道府県、市町村
(b)農林漁業者
(c)農林漁業者団体(JA等)、NPO法人、一般若しくは公益法人、民間団体
(d)料理人
<応募条件>
・グループに属する個人及び団体に、必ず料理人が含まれていること。
・グループに属する個人及び団体が、フード・アクション・ニッポンの推進パートナーであること。
推進パートナー未登録の場合はフード・アクション・ニッポン公式HP(https://syokuryo.maff.go.jp)より登録のこと
・審査を通過した場合、試作品の作成・オンライン表彰式への参加を含め、味の匠応援プロジェクトに一貫して参加できること。
・ご提案頂いた新たなメニュー・商品開発の取組は、味の匠応援プロジェクト公式HPやその他メディア等での情報発信に際し、動画撮影、取材、写真素材・各種情報の提供に同意すること。
・WEB会議に参加できるシステム環境があること。
■応募概要:「地域の人の誇りにつながる、新たなメニュー・産品の活用」をテーマに、産地の特色や食材等を活かした新たなメニューや商品開発をご提案頂く。
※応募時点ではメニュー化、商品化されていないことが条件
■実施スケジュール:
<募集期間>提案書受付 2020年8月24日(月)〜10月5日(月)
<WEB審査会(プレゼンテーション)>2020年10月中
外部審査員3名による、オンラインでのWEB審査会を実施
応募資料をもとに、本プロジェクトや試作品制作にかける想いなどについて、プレゼンテーションを行っていただきます。
※各自のプレゼン日程については別途事前連絡
<審査結果通知>2020年10月中
審査を通過した3グループを決定し、連絡いたします。
<試作品制作期間>2020年11月上旬〜12月上旬
審査を通過した3グループには、上限100万円を支援し(お支払いは精算払い)下記を実施いただきます。
●試作品の制作●
約1カ月の期間の中で、産品者と料理人が連携しながら試作品を制作。試作品完成後、一般消費者向けの試食会を実施し意見を取りまとめる。
●事務局がプロジェクト動画を制作●
制作過程から試食会などの様子をまとめたプロジェクト動画を撮影。
撮影後は、プロモーション等にて活用いただけるよう編集して進呈いたします。
<オンライン表彰式>2021年1月中旬〜下旬
3密を避けるため、オンラインにて表彰。
※表彰式は「フード・アクション・ニッポンアワード2020」表彰式内にて表彰。
■外部審査委員(3名)
株式会社食文化 取締役 井上真一氏
カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長 楠本修二郎氏
農林水産省 食料産業局 産業連携課長 髙橋広道
※外部審査委員は、予告なく変更される場合がございます。


フード・アクション・ニッポン アワード 2020
https://www.fanaward.jp/


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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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