オランダ式の大規模園芸施設、イノチオアグリが国内で販売

農業用ハウスの施工・販売を手がけるイノチオアグリ株式会社は、施設園芸の先進国であるオランダの温室設備メーカーBosman Van Zaal(ボスマン・ファン・ザール )との業務提携を発表した。

今回の業務提携は、大規模化する日本国内の施設園芸市場における新たなソリューションの展開に向けたもので、両社の業務提携契約は2020年9月11日に締結された。


ボスマン社が開発する大規模園芸施設の施工・販売を国内で展開


イノチオアグリは、愛知県豊橋市に本拠を構える企業。
農業用ハウスの設計・施工や農業資材の販売、花き品種の開発、 農産物の生産、 担い手の育成ほか、ICTを活用したハウス内環境制御システム等を展開する。

イノチオグループ本社イノチオアグリの本社(愛知県豊橋市)
Bosman Van Zaalは、野菜や花き類等の作物を生産する大規模園芸施設の開発・設計・施工を手がける企業。
同社の代表的技術である、「温室の屋根にプラスチックフィルムを展張したテンション技術」は、温室の採光率の向上と低コスト化の両方を実現している。

ボスマン社Bosman Van Zaalの本社(オランダ)
両社の業務提携は、Bosman Van Zaalが開発する大規模園芸施設の日本市場での施工・販売をイノチオアグリが担うもので、今後は高機能かつ低コストな温室の開発に向けた技術的な連携が予定されているという。

大規模温室Bosman Van Zaalが開発する大規模園芸施設

次世代園芸施設大規模園芸施設内で行われる次世代型の農業
イノチオアグリは、オランダでトップクラスの技術を誇るというBosman Van Zaalの大規模園芸施設の施工・販売を通じ、国内農業の発展と持続可能な農業経営の実現に向けた取り組みを加速させたい考えだ。


イノチオアグリ株式会社
https://www.inochio.co.jp/
Bosman Van Zaal(ボスマン・ファン・ザール)
https://www.bosmanvanzaal.com/nl/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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