クラウド対応で軽トラで移動可能な畑地専用自動灌水制御装置「スマート君」発売

最新の情報通信技術やIoT技術を活用した農業クラウドサービスを展開する株式会社アグリスマートは、移動型の自動灌水制御装置である「スマート君」の販売を2020年10月14日からスタートした。

「スマート君」は、太陽光発電機能やクラウドサービスとの無線通信、土壌乾燥度センサーおよび灌水経路を開閉する電磁弁機能をコンパクトにまとめたオールインワン型の自動灌水制御装置だ。

出展:株式会社アグリスマート
アグリスマートは、最新の情報通信技術やIoT技術を活用した農業クラウドサービス「アグリスマート学習型自動灌水制御システム(アグリスマートAI)」を提供する企業。農業および園芸分野におけるスマートな作業を目的に、「植物の力の最大化、人の労力の最小化」を目指す。

「アグリスマート学習型自動灌水制御システム」を利用した畑地専用の自動灌水制御装置


「スマート君」は、太陽光発電機能やクラウドサービスとの無線通信、土壌乾燥度センサーおよび灌水経路を開閉する電磁弁機能をまとめた畑地専用の自動灌水制御装置だ。

「スマート君」が通信する「アグリスマート学習型自動灌水制御システム(アグリスマートAI)」は、圃場の観測データから作物に最適な潅水量を割り出し、遠隔から灌水時間を自動制御するクラウドサービスである。

出展̩̩:株式会社アグリスマート
使用方法は、「スマート君」と「観測専用センサーベース」および「クラウドにつながるゲートウェイ」を圃場に設置するのみで、スマートフォンやタブレット、PC等を利用して遠隔操作できる。

「スマート君」に接続される「アグリスマート学習型自動灌水制御システム(アグリスマートAI)」は、宮崎県都城市の農業法人である有限会社太陽ファームが農研機構と共同で取り組む「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」にも使用されている。

「スマート君」は、このプロジェクトに関係する利用者からの、「軽トラックに積んで移動できる灌水装置がほしい」という要望を参考に開発されたもので、2020年10月14日に開催された農業Weekにも出品された。製品の出荷は2021年1月を予定している。


株式会社アグリスマート
https://agrismart.net/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
パックごはん定期便