農作業管理アプリ「アグリハブ」、圃場情報を可視化する新サービスを追加

個人農家向けの農作業管理アプリ「アグリハブ」を提供する株式会社Agrihubは、農業者の圃場情報を電子地図上に表示して可視化する新サービスをアグリハブのWEB版でスタートした。

同社が提供する新サービスは、アグリハブに登録された圃場情報とJA全農(全国農業協同組合連合会)の営農管理システム「Z-GIS(ゼット・ジーアイエス)」に保存された圃場情報を一元管理して電子地図上に表示するサービスだ。
同社はサービスの提供を通じて、「アグリハブユーザーの利便性をさらに向上させたい」としている。



農作業管理アプリ「アグリハブ」


ITベンチャー企業でエンジニアとして働いていた東京都の現役農家が開発した農作業専門のアプリ。
農薬情報の検索や散布の管理、農業日誌への書き込みなど、農作物の栽培管理に必要な情報を一元管理できるの特徴で、現在の登録者数は約8000人だという。

営農管理システム「Z-GIS(ゼット・ジーアイエス)」


インターネットの電子地図に関連付けられた圃場情報をベースにしたJA全農独自の営農管理システム。
作付計画や作業内容等をクラウド上に記録できるシステムで、記録された情報はシステム内の電子地図に可視化された状態で保存される。

アグリハブユーザーの圃場情報をZ-GISの電子地図上に表示


同社が提供する新サービスは、アグリハブに登録された農業者の圃場情報とZ-GISに保存された圃場情報を一元管理してZ-GISの電子地図上に可視化するサービスだ。

サービスの利用については、アグリハブのWEB版を入口としているが、圃場情報とWEB版を起動するURLを含むExcelファイルをZ-GISに取り込めば、Z-GISからアグリハブを起動することも可能とのこと。

同社がこのサービスを開始した背景には、Z-GISとの連携を期待していたアグリハブユーザーの声があるという。
今後もユーザーの利用シーンに合わせた機能を追加することで農業者の作業性向上に貢献したい考えだ。


農作業管理アプリ アグリハブ
https://www.agrihub-solution.com/
営農管理システム Z-GIS
https://z-gis.net/99/index.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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