営農支援システム「アグリノート」とヤンマーの農機管理システム「スマートアシストリモート」が連携

ウォーターセル株式会社とヤンマーアグリ株式会社は、ウォーターセルが提供する「アグリノート」とヤンマーアグリが提供する「スマートアシストリモート」の連携を2021年3月3日から開始する。

両社はアグリノートに記録される農業者の営農情報と、スマートアシストリモートで得られる農機情報を同時に提供することで、農業生産のさらなる効率化および軽労化を目指す考えだ。


アグリノートは、ウォーターセルが提供する農作業の記録や作物の生育記録等をデータ管理する営農支援システム。空撮画像を用いて農場を可視化することで、農作業や圃場の管理、スタッフ間の情報共有をサポートする機能を持つ。専用アプリをダウンロードすれば、スマートフォンやタブレットからも入力・閲覧が可能。

スマートアシストリモートは、ヤンマーアグリが提供するGNSSアンテナおよび通信端末を搭載した農業機械専用の管理システム。位置情報など農機本体の管理や作業記録、ノウハウの蓄積・見える化を通して農業生産全体の効率化を支援する。

アグリノートにスマートアシストリモートの農機情報を自動登録


両社は3月よりアグリノートにスマートアシストリモートの農機情報を自動登録するオプション機能の提供を開始する。自動登録に必要なID連携機能と機体の登録機能は、福井県小浜市で実施されたスマート農業実証プロジェクト「中山間地域におけるデータをフル活用した未来型大規模水田作モデルの実証」の取り組みで開発された技術を活用したものだ。

両社は、サービスの連携で得られる詳細な栽培データを提供することで、「農業生産全体の効率化および新たな連携機能の開発に役立てたい」としている。


ウォーターセル株式会社
https://water-cell.jp/
ヤンマーアグリ株式会社
https://www.yanmar.com/jp/about/company/agricultural_operations_business.html
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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