腕上げ作業専用のアシストスーツ「TASK AR2.0」の農業者向けレンタルが開始

株式会社ダイドーは電力不要の上向き作業の負担を軽減する腕上げ作業専用アシストスーツ「TASK AR2.0」のレンタルを株式会社藤原農機が運営する農機具レンタルサイト「agriz(アグリズ)で開始した。料金は送料・税込で、1泊2日が1万1000円、6泊7日が2万900円、1カ月が4万8400円。

レンタルの方法および使用方法の説明について、宅配でのやり取りをベースに、Web会議システムを使用してレクチャーを実施する予定。ダイドーは、「TASK AR2.0」のレンタル開始にあたり、「省力化が求められる農業現場での普及が進むように、1日からのレンタルプランを導入した」とコメントした。

「TASK AR2.0」を装着したブドウの袋かけ作業の様子
ダイドーは、機械工学や電気工学、電子工学、情報工学等の技術を融合したメカトロニクス製品を中心に、さまざまな分野のニーズやシーズを組み合わせた製品・システムを提供する企業。各産業分野の製造メーカーが生産ラインで使用する設備の設計等も手がける。

藤原農機は、和歌山県日高郡みなべ町で農業機械の販売・修理等の事業を展開する地域企業。国内主要メーカーが開発した新品農機の販売ほか農機の宅配レンタルサービスや中古農機の買取サービス等を提供する農機専門の通販サイト「agriz(アグリズ)」を運営する。

ガス圧力でアシストする「ガススプリング方式」を採用


「TASK AR2.0」は、上腕および肩回りの負担軽減・作業の継続化を目的に開発されたアシストスーツ。本機には充填したガスの圧力を利用して動力を発生させるガススプリング方式を採用した。本体重量は3.9kgでサイズはフリーサイズの1種類のみ。

藤原農機の地元である和歌山県みなべ町の農家が実際に使用した例では、梅の剪定作業やトマトの誘引作業、ブドウの袋かけ作業を中心に負担の軽減が確認できたとのこと。

梅の剪定作業の活用事例
トマトの誘引作業の活用事例
「TASK AR2.0」は、2019年2月の販売開始以来、上肢災害を防ぐツールとして建設業を中心に多くの作業現場で活用されてきた。ダイドーは、「リンゴやナシなどブドウ以外の果樹栽培でも活用が見込める」としている。


株式会社ダイドー
https://daydo.jp/product_task_ar1.html
株式会社藤原農機
https://company.fujiwara-nouki.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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