農作業中の保険の充実へ、シェアグリ・損保ジャパン・SOMPOリスクが連携

農業人材のシェアリングサービスを展開する株式会社シェアグリと損害保険ジャパン株式会社、SOMPOリスクマネジメント株式会社の3社は、農作業中の事故を防止する労働安全に関する取り組みを共同で実施する。

3社の取り組みは、シェアグリがサービスを提供する農業者等を対象に、労働安全・労務管理に関するアンケート調査を実施して、農業現場が抱えるリスクに対応する適切な保険商品の手配や就業規則の整備支援、 団体保険制度の提案等を行うもの。3社は農業現場の労働安全と労務管理を改善することで、「農業人材の定着を促進したい」としている。


農作業を安全に行うための環境整備をサポート


農業は傾斜地での転倒や高所作業中の転落、 農業機械の操作時における不注意等を原因に、農作業中の事故が絶えない状況にある。農林水産省が公表した2017年のデータ「農林水産業・食品産業の作業安全対策について(令和2年6月版)」によれば、全産業の死亡者数の内、3割を占める約300人が農作業中の事故で死亡している状況だという。



今回の取り組みでは、シェアグリが人材シェアリング先の農業経営体に労働安全・労務管理に関するアンケート調査を実施、その調査結果を基に農業現場が抱えるリスクに対応する適切な保険商品を損害保険ジャパンが提案する。SOMPOリスクマネジメントは就業規則や職場環境のチェック、 福利厚生策の作成支援を行う。



シェアグリ代表取締役社長 井出飛悠人氏のコメント
「農為國本」
農業は国家の基本であり、 国家の土台となる産業です。私たちが日々食べている食材は、 生産者の方々が1から手間隙をかけ栽培し消費者の手元に届いています。しかし、 農業は栽培の過程で非常に事故が多く危険と隣り合わせな業界構造になってしまっております。農業界で事業をしている企業としてこの状況は変えていきたい、 また弊社のスタッフが安心して働ける業界にしていきたいと思い今回の連携にいたりました。より安心して働きやすい環境を作ってまいります。

株式会社シェアグリ
https://sharagri.com/
損害保険ジャパン株式会社
https://www.sompo-japan.co.jp/
SOMPOリスクマネジメント株式会社
https://www.sompo-rc.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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