ワタミと東京農業大学が包括連携 「ワタミオーガニックランド」事業で協力

ワタミ株式会社と東京農業大学は、3月12日に包括連携協定を締結した。連携を通じ、日本の農業の課題解決のきっかけを提供し、各地の農業活性化と、持続可能な循環型社会の構築を進めるという。

東京農業大学学長の髙野克己氏(左)とワタミ株式会社会長兼グループCEOの渡邉美樹氏(右)
同協定は、岩手県陸前高田市に4月下旬オープン予定の「ワタミオーガニックランド」への取り組みをきっかけに締結されたもの。

ワタミオーガニックランドは、有機・循環型社会をテーマにした日本初の農業テーマパークだ。東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市の中心市街地において、住宅地を農地に変えるという困難なプロジェクトだが、震災復興に関する学術的な知見を有する東京農業大学が協力した。

東京ドーム5個分にあたる約23ヘクタールの広大な敷地に、農業体験エリアやワークショップスペース、バーベキューゾーン、カフェ、レストラン、宿泊施設等のオープンを予定している。

ワタミオーガニックランドのイメージイラスト

農業の活性化に向けた取り組みを共同で実施

ワタミと東京農業大学が締結した包括連携協定の内容は以下の通り。

有機農業テーマパーク「ワタミオーガニックランド」事業に関する事項
・農業および関連産業の活性化に向けた事項
・人材育成に関する事項
・その他両者の協議により必要と認める事項
両者は、 高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加など日本農業が抱える課題の解決のきっかけを提供し、農業の活性化と持続可能な循環型社会の構築に寄与したい考えだ。

ワタミ株式会社
https://www.watami.co.jp/

東京農業大学
https://www.nodai.ac.jp/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便