バイエル、「第5回世界若者農業サミット」の参加者を募集中

ドイツのバイエルホールディング株式会社は、2021年11月16日~17日に開催する「第5回世界若者農業サミット(YAS ※Youth Ag Summitの略)」の参加者の募集を開始した。5回目となる今回は新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、バーチャルイベントとして開催。応募〆切は2021年6月30日まで。

参加対象は、農業、国際開発、環境スチュワードシップ、食糧安全保障、バイオテクノロジー等に強い関心を持つ18~25歳の若者で、応募者にはサミットへ参加する動機やこれまでの支援活動の内容に加え、「How to feed a hungry planet(いかにして、地球レベルで食糧を安定的に供給していくのか?)」をテーマにした、3分間のプロジェクト動画の提出を求められる。


選出された100名をバーチャルグローバルフォーラムに招待


「世界若者農業サミット」は、世界の食糧安全保障や持続可能な農業生産に向けた新たなソリューション開発に取り組む若きリーダー100名を募り、国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)に向けたディスカッションを展開する隔年開催の国際フォーラムである。

過去4回の開催ではスリランカでのフードバンク開設や、病院患者の栄養補給に必要な穀物を近隣で栽培し、病院スタッフが収穫するマダガスカルの診療所の設立等を実現。

当日は、「Feeding a Hungry Planet(地球レベルでの食糧安定供給について)」をテーマに、国連が予測する「2050年に世界人口が97億人に達し、食糧安全保障の問題に直面する」という課題に向けたディスカッションを予定しており、参加者には、この問題を解決するソリューション開発の課題が与えられる。

また、今回から持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)とテクノロジー企業のBabele社が設立した「YAS大学」という名のバーチャル・アイデアインキュベーターも提供。参加者はサミット後の10週間を通じて、メンターからコーチングを受けることでリーダーシップスキルを学び、“変革に向けた前進(Thrive for Change)”の概念を向上する取り組みも行う。

バイエルホールディング経営委員会委員でクロップサイエンス部門のトップであるリアム・コンドン氏は、今回の募集開始にあたり、以下のようにコメントしている。

「若きリーダーたちがより健全な食糧システムや農業システムの開発に取り組むことが強く必要とされていると考えています。2021年世界若者農業サミットでの取り組みを通して、若きリーダーたちは、ネットワークを拡大し、新しい転換可能なスキルや知識によって力をつけ、行動を起こすインスピレーションを得るでしょう。」


バイエルホールディング株式会社
https://www.bayer.jp/ja/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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