農業向け運搬ロボット「メカロン」、マーケティング機として販売開始

茨城県つくば市のロボットメーカーである株式会社Doogは、2021年1月に発表した農業向け運搬ロボット「メカロン」のマーケティング機の販売を開始した。価格は250万円~600万円(税別)。


圃場での多様な作業をサポート


「メカロン」は、同社と農研機構が共同で研究・試作を進めてきた農業向けの運搬ロボットである。
特長は、コンパクト・簡単・使い易さの3つで、全国の農業現場を対象に実施してきた実証実験では、ナシやリンゴ、モモやブドウなど果樹栽培を中心に高い評価が得られたそうだ。

今回のマーケティング機の販売は、これらの実証実験の成果を受け開始されたもので、農地を自動走行するメモリトレース機能がサンプル搭載されているほか、荷台のカスタマイズや自動走行に向けたネットワークインタフェース等の提供にも応じている。

価格はバッテリー容量や開発協力の程度によって異なるが、予算に応じた調整も行ってくれるとのこと。

「メカロン」参考動画

今後は、2021年10月13日から開催される「第11回農業Week」、2021年10月27日から開催される「第4回名古屋ロボデックスロボット開発・活用展」、2021年11月24日に開催される「アグロ・イノベーション2021」への出展が予定されている。


株式会社Doog
https://doog-inc.com/
第11回農業Week
https://www.agriexpo-tokyo.jp/ja-jp.html
第4回名古屋ロボデックスロボット開発・活用展
https://www.robodex-nagoya.jp/ja-jp.html
アグロ・イノベーション2021
https://jma-agro.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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