セラクと東都興業、ハウス内換気システムを共同開発

農業IoTサービス「みどりクラウド」を提供する株式会社セラクと、ビニールハウス専用の換気装置システム「電動カンキットN制御盤」を提供する東都興業株式会社は、ビニールハウス内の換気を遠隔から制御する「電動カンキットN制御盤Plus」の開発に向けた業務提携を締結した。


「みどりクラウド」は、圃場に設置した各種センサーの情報を中継する農業IoTゲートウェイ「みどりボックス」、スマートフォンやパソコンを利用して取得したデータを分析・閲覧・通知する「みどりモニタ」、 農作業の記録・管理を実施する「みどりノート」等で構成された農業専用のIoTサービスである。

「電動カンキットN制御盤」と「みどりクラウド」を連携


両社が開発を進める「電動カンキットN制御盤Plus」は、「電動カンキットN制御盤」と「みどりクラウド」を連携してビニールハウス内の換気を遠隔から制御するもの。温度や開度などの各種設定ほか、ビニールを巻き上げる駆動機の位置や開口状態も遠隔から確認できる。



発売予定は2022年内で、使用するためには「みどりクラウド」の有料オプションである「みどりクラウド環境制御オプション」への申し込みが必要になるとのこと。

両社は「電動カンキットN制御盤Plus」の販売を通じ、施設園芸の課題であるハウス内温度管理の省力化を支援することで、農業者の収益向上に貢献したい考えだ。


みどりクラウド
https://info.midori-cloud.net/
電動カンキットN制御盤
https://www.toto-vp.com/products/details.php?objid=1001624
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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