NTT西日本ら、高知県佐川町でAIを活用したイチゴ栽培の実証実験を開始

NTT西日本グループ、JA高知県佐川支所苺部会、佐川町、高知大学IoP共創センターの4者は共同で、AIを活用したデータ解析を実施してイチゴの収量増加と品質向上を実現する実証実験を高知県佐川町で開始した。実証期間は2022年2月上旬から2024年3月下旬まで。

栽培技術継承モデルを確立


今回の実証実験は、高知県佐川町の農業振興と地域活性化を目的にしたもの。

実験では、高知県佐川町の名産品で上品な甘さが特徴の佐川町のイチゴを対象に、ICTセンサーを活用した環境・生育・行動データの取得とAIを活用したデータ解析を実施。収量・品質との因果関係を調査して、栽培技術の見える化と栽培技術継承モデルの確立を進める。

実証実験の概要図
実証フィールド
ハウス内に設置したICTセンサー
ハウス内に設置したカメラ

各者の役割は以下の通り。

NTT西日本グループ
・実証環境の構築と運用
・環境・生育・行動データの取得
・栽培技術継承モデルの立案

JA高知県佐川支所苺部会
圃場提供
・栽培データ取得の協力
・栽培技術ノウハウの提供

佐川町
・地域おこし協力隊による生育・行動データ調査の支援

高知大学IoP共創センター
・AIによるデータ解析、相関分析、解析結果の見える化

NTT西日本グループ、JA高知県佐川支所苺部会、佐川町、高知県の4者は、地域農業の振興と活性化を目的とした連携協定を締結して、持続可能な農業生産を実現する取り組みを推進してきた。今回の実証実験で得た成果を参考に、イチゴの収量増加と品質向上に向けた栽培方法の確立を目指す考えだ。


NTT西日本
https://www.ntt-west.co.jp/
JA高知県
https://ja-kochi.or.jp/
佐川町
https://www.town.sakawa.lg.jp/
高知大学IoP共創センター
https://www.kochi-u.ac.jp/iopc3/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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