旭化成、密閉ボックス「Fresh Logi」を活用した農産物輸送を開始

旭化成株式会社と農研機構は、青果の鮮度を維持する「Fresh Logi 密閉ボックス」とボックス内をセンシングして青果の鮮度を推定・予測する「Fresh Logi システム」を活用した農産物輸送を開始する。

出典:https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2021/ze220315.html

「Fresh Logi 密閉ボックス」は、旭化成建材株式会社が開発した高機能断熱材である「ネオマフォーム」を用いた運搬用の冷蔵ボックス。冷蔵システムが無い輸送手段でも青果物の鮮度を維持できるのが特長で、異なる温度管理が必要な多品目輸送や鉄道・船舶での輸送にも適している。

「Fresh Logi システム」は、旭化成が保有するインフォマティクス技術と農研機構が保有するデータ解析技術を組み合わせて開発したクラウド型のシステム。インターネットを介して輸送時の青果物の状態を可視化できるのが特長で、輸送・保管環境の向上、見える化、トレーサビリティの向上にも役立つ。

フードロス削減や環境負荷低減に貢献

    今回、開始する農産物輸送は、両者が進めているスマートフードチェーン構築に向けた共同研究の成果を検証するもの。両者は、「Fresh Logi 密閉ボックス」と「Fresh Logi システム」の提供を通じ、農産物流通のスマート化を推進することで、フードサプライチェーンにおけるフードロス削減、環境負荷軽減に貢献したい考えだ。


「Fresh Logi システム」
https://akfood-agri.com/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
パックごはん定期便