農薬適正管理が行える「アグリハブクラウド」とPOSレジシステムが連携を開始

株式会社Agrihub(アグリハブ)は、農薬適正管理などが行える業務管理システム「アグリハブクラウド」とトナミシステムソリューションズ株式会社が提供するPOSレジシステムを連携して、農産物の出荷の可否を設定するシステムの運用を兵庫県南あわじ市の農産物直売所「美菜恋来屋」で開始した。


「アグリハブクラウド」は、農薬情報の検索や散布の管理、農業日誌への書き込みなど、農作物の栽培管理に必要な情報を一元管理するクラウド型のシステム。パソコンやスマートフォンを利用して登録された栽培データをリアルタイムに共有できるのが特長で、農薬の使用履歴の管理や出荷業務の効率化等に役立てられている。

AIを活用して農産物の出荷の可否を設定


「美菜恋来屋」では、食の安全の観点から生産者に農薬の使用履歴等を記した書類の提出を求めているが、出荷された農産物を販売する際には、生産者が提出した紙の書類を職員が手作業で1件ずつ確認して登録する必要があった。

今回、アグリハブクラウドに登録された農産物情報と直売所のPOSレジマスタを紐付けして、出荷の可否の設定作業の自動化を実現したことで、労働コストの削減や業務効率の改善等の効果があったという。

Agrihubは、全国の農産物直売所が抱える業務課題を解決することで、農産物販売のDX化を推進したい考えだ。


株式会社Agrihub
https://www.agrihub-solution.com
美菜恋来屋
https://www.minacoicoiya.com/
トナミシステムソリューションズ株式会社
https://www.tonami-syssol.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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