バンダイナムコと農研機構、ドローンとAIによるマメ科牧草の植生評価法を開発
農研機構と株式会社バンダイナムコ研究所は共同で、ドローンとAIを用いてマメ科牧草の被度を推定する新たな植生評価法を開発した。
現在、北海道の牧草地帯では、タンパク質やミネラルなど良質な栄養を多く含む牛乳を多く生産するため、イネ科牧草とマメ科牧草の種子を混ぜて播種する混播草地で栽培した牧草を飼料にしている。
マメ科の植物は土壌の中で窒素を作り出せるため、施肥量を減らすことが可能になるだけでなくイネ科の植物の生育を助ける効果があるが、これらの効果はマメ科牧草の比率によって決定されるため、混播草地を撮影した空撮画像の中からマメ科の比率を計算して適正な割合 (約30%)を維持していく必要があるという。
両者が開発した技術は、ドローンで撮影した空撮画像とAIの深層学習(ディープラーニング)を活用して、イネ科牧草とマメ科牧草が混播する広大な牧草地の中からマメ科牧草の被度を推定するもの。
開発に至る研究では、上空から撮影したイネ科牧草とマメ科牧草が混播する試験草地の画像の中から、マメ科牧草の占める領域を人間の手で塗り分け、学習のためのデータセットを作成し、空撮画像の断片からマメ科牧草被度を推定するAIモデルを生成。
その後、複数の検証用画像を対象に、生成したAIモデルを用いてみたところ、人間では1㎡あたり3時間以上かかる被度の推定が約2.5秒で算出できたという。
農研機構
https://www.naro.go.jp/index.html
株式会社バンダイナムコ研究所
https://www.bandainamco-mirai.com/
出典:https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/harc/153395.html#zu2
現在、北海道の牧草地帯では、タンパク質やミネラルなど良質な栄養を多く含む牛乳を多く生産するため、イネ科牧草とマメ科牧草の種子を混ぜて播種する混播草地で栽培した牧草を飼料にしている。
マメ科の植物は土壌の中で窒素を作り出せるため、施肥量を減らすことが可能になるだけでなくイネ科の植物の生育を助ける効果があるが、これらの効果はマメ科牧草の比率によって決定されるため、混播草地を撮影した空撮画像の中からマメ科の比率を計算して適正な割合 (約30%)を維持していく必要があるという。
マメ科牧草の被度を約2.5秒で算出
両者が開発した技術は、ドローンで撮影した空撮画像とAIの深層学習(ディープラーニング)を活用して、イネ科牧草とマメ科牧草が混播する広大な牧草地の中からマメ科牧草の被度を推定するもの。
開発に至る研究では、上空から撮影したイネ科牧草とマメ科牧草が混播する試験草地の画像の中から、マメ科牧草の占める領域を人間の手で塗り分け、学習のためのデータセットを作成し、空撮画像の断片からマメ科牧草被度を推定するAIモデルを生成。
その後、複数の検証用画像を対象に、生成したAIモデルを用いてみたところ、人間では1㎡あたり3時間以上かかる被度の推定が約2.5秒で算出できたという。
両社は、今回開発した新たな植生評価法を活用することで、精密な草地管理やマメ科牧草の品種育成の効率化を実現したい考えだ。
農研機構
https://www.naro.go.jp/index.html
株式会社バンダイナムコ研究所
https://www.bandainamco-mirai.com/
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