低価格な農業IoT事業者向けセンサー、土壌水分センサーと温湿度センサーが発売

株式会社Braveridgeは、農業IoT事業者向けセンサー「CROPPシリーズ」の土壌水分センサーと温湿度センサーを新たに製品化し、先行販売として「農業IoT導入セット」の販売を2022年11月から数量限定で開始する。価格は8万円~8万5000円(税抜)。

2種類の通信規格を採用


「CROPPシリーズ」は、シンプルな設計と低価格な本体が特長の農業IoT事業者向けセンサー。

近距離無線通信規格のひとつである「Bluetooth(R)」とソニー独自の無線通信規格である「ELTRES(TM)」の2種類の通信規格を採用したラインナップが特長で、現在は水田の水位を3段階で検知する「CROPP水田用水位センサー」の「Bluetooth(R)LE版」と「ELTRES(TM)版」の2つを販売している。


「Bluetooth(R)LE版」は、LTEルーターの周囲200~300メートル程度の範囲内でのみ使用できるが、「ELTRES(TM)版」はセンサーと基地局を直接つなぐため通信範囲内であればどこでも使用できる。


「CROPP土壌水分センサー」と「CROPP温湿度センサー」単体での発売は、2023年3月を予定。

現在は、秋田県(1カ所)、香川県(3カ所)、神奈川県(1カ所)、山口県(3カ所)、福岡県(1カ所)の5県を対象に、「ELTRES(TM)版」のフィールドテストを行っている。

「CROPP土壌水分センサー」、「CROPP温湿度センサー」、「農業IoT導入セット」の概要は以下の通り。

1.CROPP土壌水分センサー「Bluetooth(R)」


無線方式:Bluetooth(R)LE
測定方式:電気抵抗式
防水機能:IPx5相当
使用電源:CR123A 2本
電池寿命:約3年間(1回10秒のアドバタイズ間隔)
アンテナ:内蔵アンテナ
販売価格:オープン(予定)
販売開始:2023年3月

2.CROPP土壌水分センサー「ELTRES(TM)」


無線方式:ELTRES(TM)
測定方式:電気抵抗式
防水機能:IPx5相当
使用電源:CR123A 2本
電池寿命:約1.5年間(1日3回の送信)
アンテナ:外部アンテナ
販売価格:オープン(予定)
販売開始:2023年3月

3.CROPP温湿度センサー「Bluetooth(R)LE」


無線方式:Bluetooth(R)LE
測定方式:半導体式
防水機能:IPx3相当
使用電源:CR123A 2本
電池寿命:約3年間(1回10秒のアドバタイズ間隔)
アンテナ:内蔵アンテナ
販売価格:オープン(予定)
販売開始:2023年3月

4.CROPP温湿度センサー「ELTRES(TM)」


無線方式:ELTRES(TM)
測定方式:半導体式
防水機能:IPx3相当
使用電源:CR123A 2本
電池寿命:約1.5年間(1日3回の送信)
アンテナ:外部アンテナ
販売価格:オープン(予定)
販売開始:2023年3月

5.農業IoT導入セット「Bluetooth(R)LE」

販売価格:8万5000円(税抜)
販売開始:2022年11月
セット内容
・CROPP 水田用 水位センサー「Bluetooth(R)LE」
・CROPP 土壌水分センサー「Bluetooth(R)LE」
・CROPP 温湿度センサー「Bluetooth(R)LE」
・防水LTEルーター
・導入セット専用WEBアプリ(利用期間1年間)
※オプション:防水Bluetooth(R)LEカメラ※電池駆動・販売価格:5万円(税抜)

6.農業IoT導入セット「ELTRES(TM)」

販売価格:8万円(税抜)
販売開始:2022年11月
セット内容
・CROPP 水田用水位センサー「ELTRES(TM)」
・CROPP 土壌水分センサー「ELTRES(TM)」
・CROPP 温湿度センサー「ELTRES(TM)」
・導入セット専用WEBアプリ(利用期間1年間)


株式会社Braveridge
https://www.braveridge.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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