農業経営を支援するAGMIRU(アグミル)がリニューアルし、β版の提供がスタート

ソフトバンク・テクノロジー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 CEO:阿多 親市)と、リデン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:上原 郁磨)が、農業資材の比較が簡単に行えるマッチングサービスAGMIRU(アグミル)をリニューアルした。

2019年8月末日より、データ活用による確実性の高い農業経営を実現する農業プラットフォームとなる、新しいAGMIRU(β版)の提供を開始する。



新しいAGMIRU(アグミル)

AGMIRUは、農林水産省まるみえアグリのプロジェクトの一環として、2017年6月からスタートした農業資材の比較が簡単に行えるマッチングサービスだ。今回のリニューアルにより、これまでの農業資材の比較や購入サービスに加え、各種情報発信のほか、画像診断・生産管理・作物販売・会計・金融等も一元管理できるようになった。

※AGMIRU提供のサービス。一連のサービスはスマートフォンから操作可能。

さらに、農業データ連携基盤(WAGRI)の活用により、資材購入、生産管理、作物販売、会計までの農業経営に関する一連の業務も簡単操作に。これまでよりも効率的な販売ができるようにもリニューアルされた。WEBやアプリケーションで、手軽に作物の購入やサンプルを取り寄せできることも魅力だ。

資材購入は通常購入のほか、地域単位だった共同購入を全国単位に拡大。農業生産者の希望条件にあった資材と、保証内容を含むたアフターケアや提案を受けられる。

リニューアル第一弾として、まずは天気・市況・ニュースといった情報関連発信と、資材の購入サービスを開始。今後は画像解析、生産管理、会計等の各種サービスについては順次提供を開始していく予定だ。


※農業生産者向け料金プラン(税抜き)。一部プラン変更の可能性あり。

プラン別費用

リニューアルした背景


リニューアルの背景には、日本農業が抱えるさまざまな問題がある。

農業人口の高齢化や減少にともなう、労働力不足やノウハウ継承の問題など、課題は年々深刻化している。農林水産省は、こうした課題を解決すべく農業分野でのデジタルトランスフォーメーションを推進中だ。
2019年4月には、同省はさまざまな農業データを連携するためのプラットフォーム「農業データ連携基盤(WAGRI)」を構築し、本格的に稼働をスタートさせた。2025年までに、農業の担い手全員がデータ活用の実践ができることを目標に、ロボットやICTなどのデジタル技術を用いた超省力や、高品質生産を実現するスマート農業の実現を目指している。

新しいAGMIRUは、オープンイノベーションでの農業データや、農業サービスの連携データを用いた確実性の高い農業経営を実現する、極めて有用性の高い農業用プラットフォームといえる。

3つのリニューアルキャンペーン


両社は、AGMIRUを軸にボッシュ株式会社、株式会社スカイマティクス、株式会社WorldLink&Company(SkyLink Japan)、株式会社石川エナジーリサーチ、一般社団法人日本ドローンPROパイロット協会、有限会社レイブプロジェクトの6社と、農業生産者の利便性向上と経営改善のための連携、機能拡大にむけた取り組みにも合意。「3つのリニューアルキャンペーン」と題し、値引き合計が16万円以上のお得なキャンペーンも実施する考えだ。(Lプラン会員登録者のみ対象)

キャンペーンの内容

1. ボッシュ社の「Plantect(プランテクト)」を特別価格で利用。
AGMIRUにて、環境モニタリングとAIによる病害予測機能で構成される、ハウス栽培向け農業ソリューション「Plantect(プランテクト)」が利用可能。

2. スカイリンクジャパンの「空撮ビギナーセット」を特別価格で利用。
初心者にもオススメの本格派定番ドローンDJI Mavic 2 Proに、便利なアクセサリーを付属。さらに、定期点検・墜落無制限修理・対人保険付きの安心でお得なセットが利用可能。

3. 石川エナジーリサーチ社の「日本製 農業用(薬剤散布)電動ドローンAgri-Flyer」を特別価格で利用。(メーカ修理保証1年間付)
上方からできるタンクとバッテリーの交換が特徴で、センサーで撒きムラをコントロール、初心者でも簡単な操作できる優れもの。(期間は2019年9月末まで)

次回予定しているリニューアル第二弾では、スカイマティクス社の葉色解析サービス「いろは」を活用した、画像解析サービスの無償試用の利用が可能となる予定だ。

<参考リンク>
ソフトバンク・テクノロジー株式会社
リデン株式会社
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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