圃場ごとの気象状況を把握できるスマホアプリ「ウェザーファーモ」がリリース

栃木県宇都宮市を本拠に農業用環境モニタリングシステムの開発を手がける株式会社farmoは、気温や湿度といった7つのデータを測定できる「ファーモ気象センサー」を使用して、圃場ごとの気象状況をリアルタイムに知らせるスマートフォン専用のアプリ「ウェザーファーモ」をリリースした。

「ウェザーファーモ」のアプリ画面

「ファーモ気象センサー」

〈ファーモ気象センサーの仕様〉
通信方式
LPWA(LoRa方式による通信)
使用電源
・太陽光パネルによる発電およびリチウムイオン電池による蓄電
位置情報の取得
・GPS
動作環境
・マイナス10℃~50℃
設置場所
・半径10m以内に障害物がない場所
データ送信
・10分間隔
データ保持期間
・設置時からセンサー回収時までの全期間
データ保管場所
・farmoが所有するクラウドサーバー
利用条件
・farmoアンテナ通信エリア(エリア外は通信機の設置が必要)

〈登録の手順〉
1.iPhoneを使用の場合は「App Store」から、Androidの使用の場合は「Play Store」から「ウェザーファーモ]を検索。
2.「ウェザーファーモ」をインストールをする。
3.インストールが完了したらアプリを開く。
4.製品の登録をタップする。
5.アプリが開いたら、製品IDのところに「w5mwy9」と入力して、「次へ」ボタンをタップする。
6.登録ボタンをタップする。
7.気象データが確認できるようになる。

導入事例


栃木県鹿沼市の専業農家である柏渕農園の例(にら栽培)

柏渕農園の柏淵衛雄氏

栃木県鹿沼地区は、毎年2月に季節風が吹き荒れることから、テレビなどの天気予報を参考に風対策を行っているが、予報の気象と実際の気象が異なる日が多いという。しかし、「ウェザーファーモ」を導入した後は、突風など急な風の変化にも対応できるようになったとのこと。


株式会社farmo
https://farmo.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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