青果流通を効率化する「みどりクラウド らくらく出荷」サービスがスタート

農業IoTサービス「みどりクラウド」を提供する株式会社セラクが、「みどりクラウド らくらく出荷」サービスを開始した。


現在、日本の青果流通の現場では、生産者が手書きで記入した出荷伝票をもとに青果物の集出荷業務が行われている。しかし、数え間違いや記入漏れなどのミスから、実際の数量と一致しないことも多く、煩雑な事務作業が増えてしまうケースが報告されてきた。

青果流通のDX化を推進


「みどりクラウド らくらく出荷」は、バーコードやクラウドシステム、スマートフォンアプリなどのデジタル技術を導入した青果流通向けの出荷サービス。

生産者と集出荷担当者の双方の業務を効率化できるのが特長で、スマートフードチェーンの構築に向けた取り組みへの貢献も期待されている。


内容は以下の通り。

生産者
個体識別番号などが記録されたバーコードを出荷用の段ボールに貼り付け、スマートフォンのカメラで読み取るだけで、規格や数量をリアルタイムに通知できる。

集出荷担当者
スマートフォンやタブレットを使用して、検品・集計・分荷・出荷処理をするだけで、取引先への伝票を自動で作成・送信できる。


同社は、「みどりクラウド らくらく出荷」を通じ、青果物の集出荷を担当するJA職員らの業務を効率化したい考えだ。


株式会社セラク
https://www.seraku.co.jp/
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  1. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  2. 槇 紗加
    槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  3. 沖貴雄
    沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  4. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  5. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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