AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」が壱岐市の雇用機会拡充事業に採択、スマート農業でアスパラ栽培

AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を提供する株式会社ルートレック・ネットワークスは、「特定有人国境離島地域社会維持推進交付金- 雇用機会拡充事業 -」において、令和5年度(2023年度)の長崎県壱岐市の事業に採択されたと発表した。


雇用機会拡充事業とは、全国71の離島が指定されている特定有人国境離島地域で、創業または事業拡大を検討する民間企業等を対象に、その資金の一部を補助して、雇用機会の拡充を図るものである。

「ゼロアグリ」を活用したアスパラガス栽培を実施


「ゼロアグリ」は、土壌センサー情報と気象情報を基に、農作物が必要としている最適な潅水量と施肥量を割り出して、潅水と施肥を自動で実行するAI搭載型のハウス内地下部環境制御システム。現在の累計導入台数は330台以上で、トマトやきゅうりなど16の作物の栽培に使用されているという。

今回の事業では、壱岐市の特産品であるアスパラガスを対象に、「ゼロアグリ」を含むスマート農業技術を活用して、省力化と高収益化の2つを実現した高畝栽培モデルを確立していく方針だ。


株式会社ルートレック・ネットワークス
https://www.routrek.co.jp/
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」
https://www.zero-agri.jp/
壱岐市
https://www.city.iki.nagasaki.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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