食べチョク、台風2号で被災した生産者向け支援プログラムをスタート

産直通販サイト「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデンは、令和5年(2023年)6月の台風2号の豪雨被害を受けた生産者の支援プログラムを開始した。被災した生産者のために、応援チケットの販売と販売額の一部寄付を実施する。


応援チケット販売と販売額の一部寄付を実施


今回、開始した支援プログラムは、「豪雨被害を受けた」、「一部の被害を受けなかった食材だけでも売上につなげたい」など生産者から寄せられたSOSに応えるために企画されたものである。

豪雨の被害を受け出品する商品が無い生産者を支援する「応援チケット」を1口500円・5000円で販売。手数料は無料で、全額が生産者に支払われる。応援チケットは、特集ページや各生産者ページから購入できる。

さらに、被害を受けた生産者の商品を対象に1購入当たり300円を食べチョクが生産者へ寄付する。こちらは「300円寄付対象商品」と記載された商品のみが対象だ。

また、被災して食べチョクへの登録を希望する生産者に対し、優先的に審査対応を行う。これにより最短1日で出品可能となる。

この他、豪雨の影響を受けた生産者の商品と応援チケットを特集したページを新設、SNSやプレスリリースによるリアルタイムな情報発信、予約商品などの出品サポートなどを実施する。

登録生産者から寄せられた被害の声(一部)


104FARM(茨城県石岡市)
「大雨の影響でれんこん畑が浸水してしまいました。出てきたばかりの新葉が水に浸かってしまったことで、本来であれば8月から1日160kgほど出荷できる予定だったれんこんの内最大5割程度が被害を受けています」
URL:https://www.tabechoku.com/producers/27913/products


ひよせ(埼玉県越谷市)
「農園の浸水により、栽培していた大麦が壊滅してしまいました。事務所や農機具も浸水しています。今年の収穫量は例年より30%ほど減少してしまう状況です。被害を免れて残っている野菜を食べチョクに出品します。」
URL:https://www.tabechoku.com/producers/21020/products


ふじた農園(和歌山県紀の川市)
「農園への浸水により栽培していたハーブや野菜の根がやられてしまい、6月に出荷する予定で栽培していた食材の7割が廃棄となってしまいました。農園だけでなく倉庫への浸水により資材や肥料なども多くは廃棄となってしまいました」
URL:https://www.tabechoku.com/producers/21677/products

同社は、今後も被害の状況に合わせ、早急に対応を行っていく構えだ。


食べチョク 支援プログラム特集ページ
https://www.tabechoku.com/groups/2616
産直通販サイト「食べチョク」
https://www.tabechoku.com/
株式会社ビビッドガーデン
https://vivid-garden.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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