ロシアでの日本式いちご栽培支援に、オプティムの現場管理支援サービス「Smart Field」が貢献

株式会社オプティムは、東京農業大学と日立キャピタルグループの日立トリプルウィン株式会社が実施している、日本とロシアの国境を越えた遠隔でのいちご栽培支援の実証実験において、現場管理支援サービス「Smart Field」を提供した。


本実証実験はロシア連邦において日本式いちご生産を行うもの。日本とロシアの国境を越えた遠隔でのいちご栽培を支援する。実証実験の成果については、2019年9月3日からロシア・ウラジオストクで開催された「第5回東方経済フォーラム」にて発表済みだ。

ロシアで日本式生産モデルにて、高品質ないちご生産技術の確立を目指す

日立キャピタルグループと東農大は、2016年6月に産学連携協定を締結し、国内外での食・農分野の発展に貢献することを目的に、農作物における国際認証の取得などで連携してきた実績がある。すでに日立キャピタルグループは、2019年2月より、東農大がロシアの極東連邦大学との学術協定にて行っているロシア・ウラジオストクでのいちご生産の実証実験に対して、農業クラウドシステム「Marsun-IoT」サービスを提供済みだ。

今回の実証実験においては、東農大がオプティムの「Smart Field」と日立トリプルウィンの「Marsun-IoT」サービスを組み合わせ、日本にいながらロシア駐在の学生に対してきめ細かな栽培支援などを実施した。


「Smart Field」は、スマートグラス等のウェアラブルデバイスやスマホを用い、現場と遠隔地をリアルタイムで画像共有・遠隔作業支援を行ったり、作業記録・タスク管理、AI解析によって働く方を強力にサポートできるシステム。今回の実証実験においても「Smart Field」を利用することで、株の防除や測定の際に画像・音声認識などを活用することにより、入力作業の省力化や「見えない・伝わらない」といった双方向の現場課題を、遠隔地よりサポートすることに貢献している。

なお、日本とロシアの国境を越えた遠隔でのいちご栽培支援などを行う事例は、本件が初となる(2019年9月現在)。

<参考URL>
第5回東方経済フォーラム
2017年8月22 日付ニュースリリース 『東京農業大学と日立キャピタルグループが産学連携の成果としてグローバルGAP認証を取得』(PDF)
Marsun-IoT(PDF)
Smart Field


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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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