生鮮食品ECの「クックパッドマート」が共同集荷サービスを開始 小規模農家も出店可能に

クックパッド株式会社は、生鮮食品EC「クックパッドマート」において、市場や農産物直売所など8カ所と連携して、各地域の販売者・生産者の商品をまとめて集荷する共同集荷サービスを正式に開始した。共同集荷サービスにより、これまで集荷が難しかった取り扱い品目数の少ない小規模な販売者・生産者も、初期費用・固定費用無料でクックパッドマートに出店することが可能になるという。


生鮮食品EC「クックパッドマート」とは

「クックパッドマート」は、毎日の料理に欠かせない「生鮮食品」に特化したECサービスである。地域の生産者や販売者が直接販売する、新鮮でおいしい食材をアプリから購入することが可能。購入した商品は、出荷した当日に新鮮な状態のまま、地域に設置された生鮮宅配ボックス「マートステーション」へお届け。

利用者は自身の選んだ「マートステーション」へ帰宅途中に立ち寄って商品を受け取れるため、仕事帰りにスーパーに行く時間のない方や、買い物をする時間がない方でも便利に利用することができる。

生鮮集荷ボックス「マートセルステーション」による共同集荷

共同集荷サービスは、各地域の店舗や施設に設置される生鮮集荷ボックス「マートセルステーション」にて行われる。お客様からの注文を受けた出店者が自らマートセルステーション内の冷蔵庫へ商品を納入し、クックパッドマートの配送員がまとめて集荷・配送を行う仕組みだ。

「マートセルステーション」は2019年7月25日より「川崎市中央卸売市場 北部市場」「向ヶ丘農産物流通組合」にて試験導入を開始、このたび「横浜市中央卸売市場」への導入にあわせて、2019年9月17日にサービスを正式に開始した。

上記の他に「築地場外市場 築地魚河岸」「東京都中央卸売市場 大田市場」「調布のやさい畑 農業直売所」「株式会社魚壱」「株式会社リンクモア」への導入が予定され、全8カ所からの共同集荷サービスの開始となる。

今後も各地域の店舗・施設へ生鮮集荷ボックス「マートセルステーション」を導入を進め、共同集荷サービスの対応地域を拡大していく予定だ。


あらゆる販売店・生産者が参加できるECプラットフォームへ

クックパッドマートは、受け取り場所である「マートステーション」の半径2〜30km圏内にある販売店・生産者の商品を、ルート配送によって集荷・配送を行う仕組みで配送効率を高め、当日集荷・配送を送料無料で実現している。

これまでは出店者ごと個別に商品を集荷していたため、所在地や取り扱い品目数などの一定基準を満たす販売者・生産者に限り集荷することができた。このたびサービス開始する共同集荷サービスを利用することで、これまでは集荷が難しかった取り扱い品目の少ない販売者・生産者でも出店することが可能になった。

出店者・共同集荷サービス導入店舗・施設を募集中

・出店者募集
クックパッドマートは、初期費用・固定費用無料で出店できるECプラットフォームである。預かった商品は鮮度や品質を保ったまま出荷当日にお届け。煩雑な梱包や発送の手間がなく、日々の業務に負担なく販路・認知を拡大することができる。

・共同集荷サービスの導入

マートセルステーションによる共同集荷サービスは、導入場所の半径数キロ圏内の販売者・生産者がクックパッドマートを通じて販路拡大できる仕組みだ。卸売市場、農産物直売所、商店街、漁港など、食品が集まるあらゆる店舗・施設への導入を募集している。
例えば商店街に導入することで、精肉店、鮮魚店、乾物店、豆腐店など商店街の様々な販売店、近隣の生産者の商品をまとめて集荷・配送し、広域のお客様へ販売することが可能。これにより各販売者・生産者の売上増加や地域社会の活性化に寄与することができる。

【生鮮集荷ボックス「マートセルステーション」設置要件】
・設置面積:横幅1500mm 奥行き650mm 高さ1910mm の冷蔵庫を設置。要電源 100V
・設置場所:屋内/半屋内(屋根有、雨風がしのげて直射日光があたらない場所)
・営業時間:集荷作業を行う8時~13時の間、出入りが可能であること

<参考URL>
クックパッドマート

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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