上空と地上のNDVI画像を活用した「水稲生育診断・追肥量算出システム」の発表会が8月30日に福岡で開催

農研機構九州沖縄農業研究センターは、「ドローンデータの補正による新たな水稲生育診断・追肥量算出システム発表会~スマート農業技術による作物の安定生産を目指して~」を2023年8月30日(水)に、福岡県福岡市にあるレソラNTT夢天神ホールで開催する。参加費は無料。

発表会では、民間企業や生産者による利用に向けて、本システムの機能や作業手順を紹介する。



最新のスマート農業技術に関する講演も実施


農研機構は、効率的な栽培管理が求められる米の生産現場において、ドローンで得た広範囲のデータを地上で得た数か所のデータで補正することで、簡易かつ精確な生育診断を行い、収量等を安定化させるための追肥量を算出する新たなシステムを開発したという。

今回の発表会では、民間企業や生産者による利用に向けて、本システムの機能や作業手順を紹介するほか、株式会社クボタ等とともに最新のスマート農業技術に関する講演を行うとしている。

当日のスケジュールは以下の通りだ。

1.開会挨拶|13:30~13:40
(農研機構九州沖縄農業研究センター 暖地水田輪作研究領域長 大段 秀記氏)
2.特別講演|13:40~14:10
・クボタのスマート農業と将来展望
(株式会社クボタ特別技術顧問 飯田 聡氏)
3.講演|14:10~15:40(各講演30分)
・ドローンデータの補正による新たな水稲生育診断・追肥量算出システムの開発
(農研機構中日本農業研究センター 転換畑研究領域 主席研究員 中野 洋氏)
・岡山県における水稲生育診断・追肥量算出システムの現地実証
(株式会社クボタ次世代研究第一部 担当課長 西川 知宏氏)
・佐賀県における水稲生育診断・追肥量算出システムの現地実証
(元株式会社福岡九州クボタ(現 ds.lab agri advisor)末次 裕昭氏)
4.休憩| 15:40~15:50
5.総合討論・質疑応答|15:50~16:20
6. 閉会挨拶|16:20~16:30
(農研機構九州沖縄農業研究センター 暖地水田輪作研究領域長 大段 秀記氏)

※講演には、農研機構の「国際競争力強化技術開発プロジェクト」で得られた成果が含まれるとのこと。

開催概要


「ドローンデータの補正による新たな水稲生育診断・追肥量算出システム発表会~スマート農業技術による作物の安定生産を目指して~」
日時:2023年8月30日(水)13:30~16:30
場所:レソラNTT夢天神ホール
住所:福岡県福岡市中央区天神2丁目5-55
定員:250名
料金:無料
申込:https://prd.form.naro.go.jp/form/pub/naro01/rice_diagnosis
〆切:2023年8月29日(火)17:00まで


(研究成果)ドローンデータの補正による 新たな水稲生育診断・追肥量算出システムを開発
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/karc/157993.html
農研機構九州沖縄農業研究センター
https://www.naro.go.jp/laboratory/karc/index.html
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WRITER LIST

  1. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  2. 槇 紗加
    槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  3. 沖貴雄
    沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  4. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  5. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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