“正直な生産者”のこだわり有機農産物が買えるECサイト「オネストフード」オープン

一般社団法人自然食ねっとは、2019年10月7日にECサイト「オネストフード」をオープンした。


自然食ねっとは、2017年に生産者と生活者のネットワークづくりを目的に法人化された一般社団法人。自然園いしわた農場の石綿敏久氏が代表を務め、レーベンマンションにおける居住者とのコミュニケーション活動や、レーベンクラフトでのマルシェ開催などを行ってきた。

オネストフードとは?

オネストフードは、「正直な生産者とその産品にフォーカスする」をコンセプトに開設されたネット直販(EC)サイトだ。

有機JASなどの認証に関わらず、自らの信念に基づく正直(生産へのこだわり、生産や保管の安全性、情報開示、適切な価格など)な生産物や商品を生活者に届けたいと考える生産者や製造者を取材。生産者にフォーカスをあてた「ファームレター」を発行しており、「オネストフード」の生産者の多くはこのファームレターで取り上げた生産者。同サービスは日本のオーガニックの啓蒙と普及に寄与したとして、2018年度のグッドデザイン賞にも選出されている。

産地でしか知ることができない情報や写真などが掲載されているため、まるで産地で選んでいるかのようなイメージで商品を購入できるのも魅力のひとつ。購入した商品は生産者から直接届けられる仕組みになっている。

無肥料無農薬栽培のお米

自然栽培大豆の納豆

国賓御用達のぶどう

オープン記念として、サイトでは自然食ねっとがプロデュースした、純米酒 里音(さとのおと)が特別価格で提供されている。

里音は、生産者や生活者が協力して田植えや稲刈りを行った自然栽培米を材料に、神奈川県の瀬戸酒造店や山形県の渡會本店など地元酒蔵が醸造を手がけたプレミアムな商品だ。


オネストフードでは、今後も生産者の住む地域の空気感や人柄を伝え、掲載農家を訪ねてみたいと思えるような情報提供を目指すと共に、加工食品や食にまつわる職人の道具など、商品の取り扱いも広げていく考えだ。

生産者の一例

キウイ農家 自然園いしわた農場


ショウガで限界突破! ラッキー農園

 

<参考リンク>
オネストフード
一般社団法人自然食ねっと
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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