コネクトアラウンド、障がい者就労支援に「ユニバーサルワークフロー」を開発

株式会社コネクトアラウンドは、障がい者の潜在能力を可視化して誰もが働きやすく成長を感じられる「ユニバーサルワークフロー」を完成させたと発表した。2023年12月1日(金)より、神奈川県川崎市にある農業施設「FUN EAT MAKERS 武蔵新城」に就労継続支援B型施設から障がい者を受け入れ、本格的な就労を開始する。


図や色分け、写真で野菜生産をマニュアル化


コネクトアラウンドは、テクノロジーと異業種プロフェッショナルのアイデアを融合させた新たな農業ビジネスを構築し、ダイバーシティ&インクルージョンの実現および農業を基軸とした地域雇用の促進などを図る企業。2023年2月には、神奈川県川崎市中原区に6次化農業ビジネス&実習施設「FUN EAT MAKERS 武蔵新城」を開設し、川崎市や東京のレストラン、施設内の飲食店などに月間150kgのリーフ野菜を出荷している。

今回開発したユニバーサルワークフローは、業務を明確化・標準化して、誰もが自分の能力を生かし平等に働ける業務の流れのことである。

障がい者の就労支援事業等を展開するダンウェイ株式会社のクラウドサービス「シームレスバディ®」を活用して、障がい者の潜在能力を可視化し、職務への適性を判断。その上で、実際に水耕栽培の手順を言葉ではなく概念からわかるように、図や色分け、写真を使用して野菜の生産、加工、出荷、受発注管理業務などの手順をマニュアル化している。

これにより、障がい者の事業戦力化や本人のキャリア形成、ステップアップなどの支援が可能になるとのこと。

なお現在は、ダンウェイの就労継続支援B型施設を利用する3名のスタッフが施設外就労として水耕栽培の業務に携わっている。

今後は、同じグループ企業で障がい者の能力を生かした業務代行などを手がける株式会社One Leaf Cloverと連携して雇用を進めるほか、本ワークフローを通じた就業先の確保を進めていく予定だ。


株式会社コネクトアラウンド
https://c-aro.com/index.html

ダンウェイ株式会社
https://www.danway.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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