希少食材の事前注文型サービス「OWNERS」、生産者と消費者の交流機能を追加

株式会社ukkaは、農業・水産・加工品を対象としたコミュケーション型オーナー制度プラットフォーム「OWNERS(オーナーズ)」をリニューアルし、バージョン3.0(コードネーム Carrot)をリリースした。


オーナーズは、2015年12月にスタートした農業・水産・加工品の事前登録型マーケットプレイス。
全国の生産者が作る希少食材に対して収穫の数カ月前から消費者が事前注文と決済を行い、生産期間中にコミュニケーションを行うことで顔の見える関係性を作り、生産者が思う最高のタイミングで収穫されたものが、消費者へ直接届く仕組みとなっている。



今回のリニューアルにより、生産者と消費者の間で従来よりも有機的なコミュニケーションができるようになる。
具体的には、生産者への「応援コメント」や消費者に生育状況や地域の情報を知らせる「手作り日誌」、食べた様子を写真と共に生産者に伝える「ごちそうさまコメント」といった機能が追加され、やりとりに多様性が生まれた。

生産者と消費者でのコミュニケーションが伴う食材流通は、消費者がただ買うだけだったこれまでの流通とは異なり、「誰が食べているのかわからない」という農業の課題を改善することになる。お得意さまやファンを創ることは、農業経営を安定化する大きな一助になるだろう。

<参考URL>
OWNERS 公式サイト
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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