稼働済みソーラーシェアリング事業の相談サービスを開始 安定的に運営できる仕組みづくりを目指す

千葉エコ・エネルギー株式会社は、「稼働済みソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)事業の相談サービス」を2019年11月より提供開始した。

ソーラーシェアリングは、2013年に農林水産省によって転用許可制度が開始されてから年々事例が増え続けており、昨年度末の時点で全国約2000件程度となっている。しかし、各方面から事業に関する情報不足の相談が多発していた。

そこで千葉エコ・エネルギーは、農林水産省の優良事例に掲載された取り組みや、千葉大学及び三重大学と営農に関して共同で研究。業界団体としての関わりの中で培った事例研究などの知見を活かし、稼働済みソーラーシェアリング事業の安定した運営をサポートするための相談サービスを開始した。

自社所有のソーラーシェアリング設備

過去に提案したサービス内容


・被災した設備の再建を支援
2018年9月の台風24号により、倒壊してしまったソーラーシェアリング設備の事故原因について第三者としてレビューを行い、再建にあたりソーラーシェアリング専用架台を供給した。

農業委員会への営農報告書の第三者意見の提供
水稲のソーラーシェアリングにおける、毎年の営農報告書に記載する収量調査の補助及び営農報告書への第三者意見の作成を行った。

・稼働済みソーラーシェアリング設備の営農状況の第三者評価
約10MWの稼働済みソーラーシェアリング設備に対して、営農状況の第三者評価及び栽培体形や市場性の調査を行い、レポートを提供。



すでに行っている新規導入のソーラーシェアリング事業をサポートするサービスに加えて、稼働済み案件の相談サービスを開始することで、同社は長期事業であるソーラーシェアリングを安定的に運営するためのパートナー企業を目指している。

同社は、今後も農業振興に資する取り組みとして、引き続き全国で営農型太陽光発電所の事業化のサポートや付随する製品・サービスの開発、情報提供を行っていく。

<参考URL>
千葉エコ・エネルギー株式会社Webページ

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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