デバイスの使用状況をスマホに通知する乾電池IoT 「みまもり電池」販売スタート

乾電池型IoTデバイス「MaBeee」(マビー)の企画・開発・販売を行うノバルス株式会社は、「MaBeeeみまもり電池」をビックカメラにて販売開始する。価格は2980円(税別)/個を予定しており、月額500円でクラウドサービスが利用できる。


「MaBeeeみまもり電池」は、IoTプラットフォームを提供するIoTBASE株式会社と協業して誕生したクラウドと接続できる電池。みまもられる方(ご高齢者等)に利用する『MaBeeeみまもり電池』と、みまもる方(家族等)にはIoTBASEが提供するクラウドと連動したアプリ『スマート電池』をセットすることにより、電流・電圧検出機能を用い、クラウド上で利用状況の可視化が可能となる。

従来の多くのみまもり製品で採用されていた、監視という印象が強かった監視カメラや赤外線センサーとは異なり、生活スタイルを変えず、工事も不要で導入可能。特に、ご自身は元気であるという高齢者へ導入する際にも、監視している印象を受けにくいことから導入の抵抗も少なく、導入のしやすさとコストに配慮した製品・サービス設計となっている。


現在は遠方の高齢家族のみまもりといった用途が想定されているが、同時にMaBeee本体から得られる電池特有のデータをクラウド上で管理・運用するサービス『MaBeeeプラットフォーム』を、MaBeeeを用いたクラウドサービスを提供する事業者向けに提供する。MaBeeeの独自のファンクションである、電池の出力コントロール、モニタリング、ビーコン発信など、電池から得られる情報をクラウド上で提供することにより、IoTBASEなどの各社と本サービスを用いたサービスを実現できる。

今後、多数のモバイルアプリ事業者との協業を進め、MaBeeeのプラットフォーム上で用いるMaBeeeデバイスの運用、データの分析、データの連携のためのAPI、MaBeeeプラットフォーム上で開発するためのSDKなども利用できるようになり、さらなるサービスの拡大を目指すという。たとえば、センサーによる鳥獣害出現検知や防犯、電池の消耗確認などの用途でもアイデア次第で活用できそうだ。


■IoTBASEサービス 『スマート電池』概要
<主な機能>(※2019年4月23日時点)
・利用状況のグラフ表示
・利用状態アラートの通知(順次機能追加予定)

<参考URL>
ノバルス株式会社
MaBeee

SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
パックごはん定期便