中沢元紀×石川恋が語る“スマート農業”の可能性 ──ドラマ「ゲームチェンジ」記者発表会レポート

2026年1月8日(木)21:00より、BS-TBS(TVerにて見逃し配信あり)でスタートする連続ドラマ「ゲームチェンジ」。その記者発表会が、前日の1月7日(水)に行われ、主演の中沢元紀さんと石川恋さんが登壇しました。

撮影を通して知った「スマート農業」への印象や、普段あまり触れることのなかった農業への考え、ドラマの見どころなどを語ってくれました。

主役の草道蒼太役を演じた中沢元紀さんと、沢樹結女美役を演じた石川恋さん


田んぼから始まった初共演


本作が初共演となるふたり。初対面の印象について中沢さんは、「初めて会ったのが田んぼの中だったんです。スカートにヒールで来ていた恋さんを見て、『うわ、結女美だ』って思いました」と、初対面から役柄そのままだった石川さんに、「頼れる、かっこいいお姉さん」という印象を抱いたそうです。


一方の石川さんは、ドラマ「下剋上球児」で中沢さんを見ていたとのことで、「“翔ちゃん(犬塚翔)と共演できる!”といううれしさがありました」と笑顔を見せます。

撮影当初は結女美という役の性格もあり、やや人見知り気味だったそうですが、合宿のような撮影を通して中沢さんともふれあいながら、「25歳らしいかわいさもありつつ、座長として現場を引っ張ってくれました」と印象を語っていました。



「見たことのない農業だった」 ──スマート農業への率直な驚き


続いて話題は、本作のメインテーマである「スマート農業」へ。

コロナ禍に知人の田んぼや畑を手伝った経験があるという石川さんは、もともと農業に興味があったそう。ただ、スマート農業については撮影を通して初めて知ることも多く、「見たことのない機械や、重いものを軽く感じさせるアシストスーツなどが登場して、農業が新しい方向へ進んでいるんだと実感しました」と語ります。


一方、「言葉は聞いたことがある程度だった」という中沢さんも、演じた草道蒼太と同じく“ゼロから”学んでいったそうです。「ドローンで散布をしたり、過去の生育状況がデータで見られたりと、“最新の農業”というイメージでした」と新鮮な驚きを口にしました。

実際にドローンを間近で見た際には、「風圧がすごくて、稲が倒れないのかなと心配になったほど」と、その迫力を振り返ります。




もし自分が農業をやるなら?  ──スマート農業か、昔ながらの農業か


ドラマでは、昔ながらの農業を続ける猿島家と、ITを活用した農業を行う犬山家という、対照的な農家が描かれます。
演じる中でその両者の思いを知った立場から、「もし自分が農業をするとしたら、どちらを選ぶ?」という質問が投げかけられました。

現在も田んぼに通っているという石川さんは、「もう絶対にスマート農業を取り入れたいです!」と即答。「負担が減る部分も多いですし、効率よくおいしい作物を作れることは、未来につながる希望だと思います」と力を込めながらも、「どんな仕事でも、できるだけ楽をしたいので」と、本音ものぞかせて会場を和ませました。


一方の中沢さんは「迷いますね……」と少し考え込みながら、「犬山さんのやり方は楽しそうだけど、猿島さんのように一本一本の稲と向き合う農業も、すごく好きなんです」と語ります。最終的には「スマート農業を取り入れた猿島さんの家に行きます」と笑いを誘い、会場は和やかな空気に包まれました。



農業をテーマに描かれる社会派ドラマ


他にも、泊まりがけの撮影中に、おばけの話で盛り上がったり、犬山家・猿島家を演じた小松和重さん(犬山浩役)と山内圭哉さん(猿島次時役)がNGが出そうなほどに笑わせてくれたりと、終始あたたかなチームだったことにも触れられていました。

また、登場人物が織りなす物語は、スマート農業を題材としたドラマという枠にとどまりません。ヒューマンコメディドラマながら、実は「令和の米騒動」に見る消費者と生産者の温度感の違い、農業界全体に深刻に横たわる人手不足、外国人労働者などの問題も散りばめられています。

さらに、蒼太が務めていたゲーム会社、結女美が携わるPR会社などとの関係から、パワハラ、セクハラ、ミソジニー、いじめといった社会問題も描かれます。

課題が山積する日本の農業界において、その解決策のひとつとして注目されるスマート農業ですが、主演のふたりの言葉からは、短期間の撮影ながらもスマート農業と日本の農業が抱える課題、そしてそこにある希望を、肌で感じ取ってきたことが強く伝わってきました。

そして「ゲームチェンジ」は、農業に携わる人々だけでなく、中沢さん演じる蒼太のように「農業を知らなかった若い世代」が農業の魅力や課題に“気づく”きっかけにもなりそうです。

第1話の放送は、いよいよ本日21時から。BS-TBSでの放送に加え、TVerでの見逃し配信、HBC(北海道)・RKB(福岡県)での地上波放送も予定されています。



BS-TBS「ゲームチェンジ」放送情報


番組名:「ゲームチェンジ」
放送日時:2026年1月8日(木)よる11時スタート 全10話(30分枠)
※BS-TBS、BS-TBS 4Kで同時放送
※HBC、RKBでも放送(放送日未定)
※TVerでの見逃し配信も実施

■出演
草道 蒼太/クサミチ・ソウタ・・・中沢 元紀
沢樹 結女美/サワキ・ユメミ・・・石川 恋
立花 龍郎/タチバナ・タツロウ・・・髙松 アロハ (超特急)
犬山 萌子/イヌヤマ・モエコ・・・丹生 明里
葉室 京子/ハムロ・キョウコ・・・中村ゆりか
猿島 次時/サルジマ・ツギトキ・・・山内 圭哉
犬山 浩/イヌヤマ・ヒロシ・・・小松 和重

■スタッフ
企画・脚本・プロデュース:青野華生子
監督:田中和次朗(1話~3話・7話・9話・10話)、中山佳香(5話・6話・8話)、伊藤一平(4話)
音楽:成田ハネダ(パスピエ)
プロデューサー:黒木彩香(BS-TBS)、三好保洋(さざなみ)、伴健治(さざなみ)
製作著作:「ゲームチェンジ」製作委員会
製作委員会:BS-TBS、TBSグロウディア、HBC、RKB
制作プロダクション:フラッグ、さざなみ

©️「ゲームチェンジ」製作委員会


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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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