農薬散布用ドローンの国交省認定書を取得できるスクール、千葉市で開講

株式会社ヒュームが運営する東京ドローンプラスが、農薬散布用ドローンを使用した国土交通省認定の『HUMEドローン技能認定書』を発行するスクールの受講申し込みを2019年5月7日(火)から開始した。


これまでに株式会社ヒューム/東京ドローンプラスは、農薬散布用ドローンの「ヘリオスアグリ」シリーズの販売とそれに伴う農薬散布用ドローンの講習を全国各地の農家に実施してきた。そこで得た農業従事者からの「農薬散布用ドローンの正式な資格が欲しい」という多数の要望に応え、管理団体の立ち上げ並びにドローンスクールを開校したかたちだ。


現在、国内には多数のドローンスクールが存在するが、改正航空法における「危険物の輸送」、「物品の投下」をクリアする身近なドローンの講習団体や、ドローンメーカーが直接運営するものは希少。ヒュームとしては、管理団体の設立目的として産業用ドローンを安全かつ、正しく運用できることに重点を置く方針だ。

講習風景2
講習風景1
講習風景5
講習団体については、2019年度に全国に質の高い5校を開校予定。その第一弾が5月から募集が開始された千葉市のスクールだ。

また、本講習を経た卒業生が東京ドローンプラス製の農薬散布ドローン「ヘリオスアグリ」シリーズを購入する場合、大幅値引き等の特典も受けられる。

■開校に関して改正航空法における認定航空機並びに認定飛行形態
・認定航空機:回転翼航空機
・認定飛行形態:DID地区・30m未満・物件投下・危険物輸送
・オプション:目視外飛行・夜間飛行

■株式会社ヒューム/東京ドローンプラスのドローン事業経緯
2016年 各地にてドローンスクールを実施
農薬散布用ドローンの設計・開発を始める
2017年 各地にてドローンの啓蒙活動を行う
農薬散布用ドローン『ヘリオスアグリ』の販売開始
全国各地での農薬散布ドローン講習の実施
2018年 農水省霞ヶ関での『農業と企業・研究マッチングミーティング(米)』への参加
農水省主催の全国の展示会への出展
ヘリオスアグリ15(積載15L)の開発開始及び中型機としての国交省の認可取得
全国農業青年クラブの先進技術アワード2.0にヘリオスアグリが選出
2019年 公立農業大学への『ヘリオスアグリ10』の出荷開始及び講習

<参考URL>
東京ドローンプラス
株式会社ヒューム

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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