農水省、「農山漁村」インパクト創出ソリューション実装プログラムの選定企業を発表

農林水産省は、「『農山漁村』インパクト創出ソリューション実装プログラム」に選定された企業を2025年7月16日(水)に発表した。

同プログラムでは、農山漁村の課題を解決し、社会や環境に対するインパクトを創出し得る事業・サービスを全国から募集。選定されたソリューションと、その活用を希望する自治体等とのマッチングに取り組んでいく。


農山漁村の課題解決につながる11の取り組みを選定


農林水産省は、5月20日から6月23日までの期間、農山漁村の課題解決を通じて、社会的・環境的な変化や効果を創出し得る取り組みを全国から募集。その中から10個程度を、「農山漁村」インパクト創出ソリューション(以下、インパクト・ソリューション)として選定し、7月中旬に行われた「『農山漁村』経済・生活環境創生プラットフォーム第2回シンポジウム」で公表した。

選定事務局の株式会社Ridiloverや有識者で構成される選定委員会による審査の結果、採用された取り組みは以下11社。

アクセリア株式会社
ビニールハウス内温度の遠隔でのリアルタイム監視を可能にする「TempGazer」
株式会社雨風太陽
ポケマルおやこ地方留学
EF Polymer株式会社
100%有機、EFポリマーで未来を潤す!
NTTスマートコネクト株式会社
ライブコマースによる農山漁村支援~地域の魅力を“生配信”でお届け~
サグリ株式会社
衛星データ・デジタル地図技術による「農地の見える化」
株式会社三祐コンサルタンツ
地域農業×外国人材の担い手循環モデル
株式会社タイミー
一次産業の人手不足を解消するスポットワークサービス「タイミー」
株式会社バカン
防災や平時の地域運営にフェーズフリーに活用可能なサービス
株式会社パソナ農援隊
従業員のメンタルヘルス改善×農業支援プログラム
株式会社ボーダレス・ジャパン
起業型地域おこし協力隊制度を用いた地域課題解決事業の創出
楽天グループ株式会社
既存の郵便網等と連携した「ネットスーパー」による買い物支援


同プログラムでは、選ばれたインパクト・ソリューションの現場への実装に向け、地域の課題解決に活用を希望する自治体などの募集を行い、ソリューション提供企業等とマッチングを行う。

また、自治体とソリューション提供企業の相互理解の促進や、事業化に必要な資金調達および人材確保に係る方法提案などの伴走支援も実施するという。

伴走支援期間は2025年度末までとし、1つのインパクト・ソリューションにつき3地域のマッチングを成功させることが目標だ。

現在は、選定されたインパクト・ソリューションの活用を希望する自治体の募集を行っている。締め切りは2025年9月1日(月)まで。




実施スケジュール
5月20日 募集開始
6月23日 応募締切
7月上旬 ソリューション提供企業等への通知
7月中旬 シンポジウムでの公表・ピッチ登壇
7月下旬 活用希望自治体等の募集
7月下旬~8月末 活用希望自治体等の課題整理
9月末 ソリューション提供企業等と活用希望自治体等の一次面談実施


農山漁村」インパクト創出ソリューション実装プログラム
https://www.maff.go.jp/j/nousin/250604.html
選定インパクト・ソリューション掲載ページ
https://business.form-mailer.jp/lp/8fdcde54298771
農林水産省
https://www.maff.go.jp/index.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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