2025年注目のお米はこれ! お米ランキング「特A」の銘柄を紹介

料理研究家で米・食味鑑定士、ごはんソムリエの秋元です。

2025年2月28日に発表された「米の食味ランキング」は今年で54回目。このランキングは、日本穀物検定協会が全国の主要な産地品種を対象に食味試験を行い、「特A・A・A'・B・B'」の5段階で評価するものです。



2024年産米の結果は?


2024年(令和6年)度産米の各ランク数
参照:日本穀物検定協会
全体としては、産地による品種の絞り込みや猛暑による品質不安から出品が見送られた昨年の144からさらに1つ減少して143の産地品種。

昨年と比較すると、

「特A」は4産地品種減少し、39産地品種
「A」は2産地品種減少し、76産地品種
「A'」は5産地品種増加し、28産地品種

「特A」が40を下回ったのは11年ぶりで、高ランクの産地銘柄が減少しています。


評価を上げた地域と下げた地域


ランクの動向(昨年比)

参照:日本穀物検定協会
2024年は、収穫の時期に残暑が続いたことが影響し、特に厳しかった関西より西の地域では評価を下げ、作付けを早めるなどの対策を行った北海道、東北、北陸地方は評価を上げたことが特徴的です。

厳しい環境の中でも、産地が工夫や努力を重ね、お米が食卓へ届いていることに改めて感謝したいと思います。


今年の「特A」の産地品種はどこ?


2024年(令和6年)度産米「特A」ランク一覧
参照:日本穀物検定協会
特Aの産地品種を見てみると、4つの産地品種が特Aを獲得した山形県の存在感は際立ちます。また、特Aランクの大半が高温耐性品種である点も昨年同様。この傾向は平成の終わり頃から年々強まっています。

近年では、従来の米どころの品種との入れ替わりが進んでおり、それだけ気候変動の影響が大きく、生産者にとって厳しい状況が続いていることがうかがえます。

こうした中、特Aが設定された平成元年以降、わずか1年を除き35年にわたり特A評価を維持し続けているのは「新潟魚沼産コシヒカリ」ただ1つ。その圧倒的なブランド力は他の追随を許しません。

また、A評価が続いていた富山県産コシヒカリ和歌山県産きぬむすめ山口県産きぬむすめが数年ぶりに特Aを獲得。

さらに、徳島県南部産コシヒカリが初めて特Aにランクインしたことも特筆すべき点です。徳島南部は10年程前から生産者と一体になり、良質な早場米コシヒカリを「阿波美人」としてブランド化する取り組みを進めており、ようやく表舞台に出て評価された形となります。


ごはんソムリエがいま注目したいお米



このような評価の中で、私がいま注目したいお米は「きぬむすめ」です。

米不足、価格の高騰と続き、多くの方がお米で頭を悩ませていると思いますが、「きぬむすめ」は数多くの地域で特Aを取得しながらも、比較的手に入りやすい価格帯であることも魅力です。関東では北海道や東北地方のお米が主流ですが、ふるさと納税やネット通販を活用して試してみるのも良いと思います。

「きぬむすめ」の味わいと特徴は、ほどよい甘み、もっちり感がありながらソフトさも持ち合わせているという絶妙なバランスの食感です。重すぎず、すっと口中から喉を通るので、あともう一口……とつい食べすぎてしまう銘柄です。名前の通り、炊きあがりの白さとツヤがとても良く、冷めても美味しくいただけます。


食味ランキングを参考に、今まで食べたことのない品種や、今年話題となったお米を試してみてはいかがでしょうか。


ランキング試験|食味試験|日本穀物検定協会
https://www.kokken.or.jp/ranking_area.html 


 

■いま「玄米」を始めよう! 白米のように炊ける「無洗米玄米」でラクチン玄米生活


長時間の浸水や水加減など、何かと手間のかかる玄米の炊飯。玄米ごはんを無理なく続けたい方や玄米初心者の方は、炊きやすく加工した「無洗米玄米」がおすすめです。

SMART AGRI FOODから発売しているスマート米の「無洗米玄米」は、玄米の栄養価はほとんどそのままに、浸水時間もなく炊飯器の白米モードで炊ける玄米です。

いつでもふっくらおいしい玄米が炊けるので忙しい方にもおすすめです。

 「無洗米玄米」おすすめ商品

兵庫県丹波篠山産 コシヒカリ 無洗米玄米


「兵庫県丹波篠山産 コシヒカリ 無洗米玄米」

兵庫県の中東部に位置する丹波篠山市は、黒大豆やクリ、ヤマイモなど山の食材の宝庫。恵まれた環境と、夏でも夜温が下がる内陸性の気候が、じっくりと味わい深い農産物を育てているためです。「東の魚沼、西の丹波篠山」と言われるほど高い評価を得ています。他産地より小粒で、粘りと力強さを感じさせるお米です。


新潟県新発田産 ミルキークイーン 無洗米玄米


「新潟県新発田産 ミルキークイーン 無洗米玄米」

1998年に品種登録された「ミルキークイーン」は、「コシヒカリ」をもとに育種された品種。胚乳アミロース含有率は9~12%で、「コシヒカリ」より光沢や粘りがあって良食味。特長的なのは、白飯はもちろん、
おにぎりや炊き込みご飯にしてもおいしくいただける「コシヒカリ」をも上回る“もっちり感”。
日本らしいお米が好きな方に注目の品種です。



■レンジでもちもちの玄米が食べられる!パックごはん「寝かせ玄米ごはん」


SMART AGRI FOODのパックごはん「国産スマート米 寝かせ玄米ごはん」は、電子レンジで約2分温めるだけでもちもち食感のおいしい玄米が食べられるレトルトごはんです。

圧力釜で炊き上げた後、3~4日寝かせる「寝かせ玄米®」の製法で仕上げているので、玄米特有の食べにくさがありません。

忙しい方や、お弁当に持っていく方、家族の中で自分だけ玄米を食べるという方も、いつでも手軽にふっくら玄米をお召し上がりいだだけます。

玄米パックごはんが毎月届く!おトクな定期便


パックごはん「国産スマート米 寝かせ玄米ごはん」が毎月届く定期便もございます。

初回は50%OFF、2カ月目以降も定期便だけのお得な特別価格でお届け!

定期便なら買い忘れなくお得に玄米食を続けられます。


「スマート米」とは

全国各地のこだわりの農家さんと共にスマート農業を活用し、農薬の使用量を抑えて育てたお米です。玄米の状態で第三者機関の検査により「残留農薬不検出」と証明されたお米がそろいます。

各地の人気銘柄から、あまり見かけない貴重な銘柄をラインナップ。

お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOOD  からどうぞ。

 
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
パックごはん定期便