すぐにできる酵素玄米のつくり方!家の炊飯器で玄米がもちもちに

「ぼそぼそとして食べにくい」「なんだか食感が苦手……」

玄米を食べたときに、そんなふうに感じたことはありませんか? 玄米は白米とは香りや食感が違い、“何となく苦手”という感想を持たれる方も少なくありません。

そんな方にオススメなのが、『酵素玄米』です。


酵素玄米とは、玄米を小豆と塩と一緒に炊き、3~4日程度保温して熟成させた玄米のこと。『寝かせ玄米』ともよばれています。

3日程度炊き上がった玄米を寝かせることで、酵素の働きが活性化し、通常の玄米よりもギャバなどの栄養素がアップするといわれています。

そして、酵素玄米の魅力は、ずばり“食感”。数日間寝かせることで、玄米から水分が抜けて均一になり、もちもちとした食感に変身! 玄米が苦手という人も、美味しく食べることができるようになります。

酵素玄米というと、専用の炊飯器がないとつくれないのでは……と思うかもしれませんが、安心してください!

今回は『酵素玄米』を、ご自宅の炊飯器で、簡単につくる方法をご紹介していきます。


炊飯器でできる酵素玄米のつくり方




【材料】
玄米 3合
小豆 30g
天然塩 5g
準備するものは、たったこれだけ。小豆は乾燥のものを。塩はできれば天日塩などの天然塩を準備してください。
では早速つくってみましょう。

手順1:玄米と小豆を洗う


まずは、玄米と小豆をボールに入れて、ごみやほこりを水で流してあげましょう。

玄米は白米と同様に最初の水をよく吸収します。1回目の水は素早く捨ててください。洗って水を捨てて……という、この工程を3~4回繰り返します。

手順2:攪拌(かくはん)をする



玄米は攪拌(かくはん)して、外側に傷をつけるとより美味しくやわらかくなります。
泡立て器を使って5分程度、ゆっくりと混ぜてください。あまり早くシャカシャカとやる必要はありません。

手順3:炊飯器に洗った玄米と小豆、塩を入れる



撹拌した時のお水はそのまま炊飯器へ。お水の量は炊飯器の玄米の水量メモリに従って、適量を追加して入れてください。玄米のメモリがないときは、白米のメモリに合わせてからさらに50cc程度、水を足しましょう。

ここにお塩を入れます。

手順4:浸水時間を取ってから炊飯


その後、すぐに炊飯スイッチを入れずに、玄米に水を吸わせる「浸水」の時間をたっぷり6時間以上取ってください。
今回は夜に準備して、翌朝に炊き上がるようにタイマーをセットし、浸水を11時間ほどおこないました。


浸水が終わったら、いよいよ炊飯! 炊飯器に玄米モードがあれば、玄米モードで炊いてください。

炊き上がったら4日間熟成!


さて、玄米が炊き上がりました!
次はいよいよ熟成に入っていきます。ここで寝かせることが、酵素玄米のもちもちの食感を生み出します。

酵素玄米の熟成期間は、3~4日がよいとされています。炊飯器でそのまま3~4日保温をしていきましょう。

保温期間中は、必ず1日1回かき混ぜるようにしてください。

ちなみに気になる保温時の電気代、一般的な炊飯器では1時間の保温で0.4円ほどとされています。したがって3日間(72時間)保温すると、28.8円。思ったよりはいかないという感じなのではないでしょうか。

もちろん、炊飯器をしばらく占有してしまうので、その間に食べるご飯は準備しておいてください!


炊き上がりはこんな感じ。炊き上がったらまずは15分ほど蒸らしてください。


しゃもじで上下をひっくり返すようにかき混ぜます。

かき混ぜの際のポイント
1日1回、かき混ぜるときは表面が乾燥しないように、大きく全体を返すようにしてください。乾燥が気になる場合は、ラップや濡れ布巾を表面にかけるとふせぐことができます。
さて、ここからは熟成期間中の玄米の様子をレポートしていきますよ!

熟成2日目の様子



色が濃くなり、いい香りがしました!

熟成3日目の様子


特に大きな変化はありません。多少、色が濃くなったような...。

熟成4日目の様子



色がさらに濃くなりました! 香りについては、大きな変化はありません。

熟成1日目と4日目を比べてみると……


色が全く違うことがわかりますね!

できあがった酵素玄米のほうが赤みが増し、お赤飯のような色になっていることがわかります。

酵素玄米は10日間ほどを目安に食べ切りましょう。また、冷凍保存も可能です。
できあがったらそのまま冷凍するのもいいでしょう。

熟成期間を経て、いよいよ完成!


長い熟成期間を経て、ついに『酵素玄米』が出来上がりました。

では、さっそく茶わんに盛り付けて……いただきます!


一口ほおばると……食感がもちもちとしていて、とてもあのパサパサする玄米とは思えない美味しさです!!
これなら玄米が苦手な人でも食べれること間違いなし!

お赤飯のような食感をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
玄米独特のプチプチ感もかなりなくなっていました。

もち米のようにどっしりとしているから、食べ応えもアップ! 栄養価も高く、ダイエットや美肌効果も期待できるそうです。

栄養価も高く、もっちりとした食感が楽しめる酵素玄米。ぜひ、お試しくださいね!


玄米がおいしく食べられるようになれば、普段の食事に取り入れやすくなります。
玄米で栄養のバランスがとれた食事をしていきましょう。

玄米を選ぶなら安心なお米を選ぼう


玄米を食べる時に気になる点がもうひとつ。それは農薬の問題です。
お米に残留農薬がある場合、農薬は油に溶けやすい性質があるため、7割〜8割は脂質が多いぬかや胚芽の部分にたまるとされています。

ぬかや胚芽は精米すれば取り除かれる部分です。

しかし、それらが残ったままの玄米で食べる時には少し気をつけたいところ。
玄米を選ぶ時には、農薬残留検査をしっかりした玄米を選びたいものです。

スマート米」は、AI・ドローンなどを用いて農薬の使用量を減らし、農家にも消費者にもやさしいお米。
浸水時間なしでも美味しく炊ける「無洗米玄米」もラインナップしています!

安心、しかも手軽に食べられる「スマート米 無洗米玄米」を一度お試しください。

【コラム】今日から始める玄米生活
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  1. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  2. 槇 紗加
    槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  3. 沖貴雄
    沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  4. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  5. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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