夏バテに、内側から元気になれる「チリトマト粥」のレシピ

24時間お粥のことを考えている人こと、お粥研究家の鈴木かゆです!

おかゆといえば冬……? いえいえ、夏にもとびきりおすすめのおかゆがあるのです。

みなさんは、暑い日に熱いものを食べて、スッキリしたことはありませんか? 麻婆豆腐、ラーメン、カレー……ふーふーしながら食べる、夏の「ホットなやつ」は最高ですよね。

今回ご紹介する「チリトマト粥」もまた、食欲をかきたてる「ホットなやつ」! 暑い夏にこそおすすめのグルメな一皿です。


実は、夏に熱いものを食べてスッキリするのには理由があるようで。

熱いものを食べると、汗をかきます。その汗は、体の熱を使って蒸発します。だから、体の表面温度が下がって、スッキリする、というワケ。ちょうど、道路の打ち水と同じ原理ですね。

しかも、体の内側からしっかり温まるため、消化器官の働きも活発になるそうで、夏バテ予防にもピッタリ! 夏に「ホットなやつ」を食べることは理にかなっているようです。

そんな内側から元気になれる「チリトマト粥」の作り方は、とってもシンプル。

トマトとにんにくのおかゆを、チリ&パプリカパウダーで風味付け。味の決め手は「塩」のみ。

夏は体の塩分バランスの変化が大きいため、ぜひ、味見をしながら、自分の体がおいしいと感じる塩加減を探してみてください。汗をかいた翌日は塩しっかりめが、外食続きのときは薄味が、おいしく感じるかもしれません。

食べ切るころにはきっと、頭がシャキッ! 体すっきり! 夏のととのえホット粥、ぜひお試しください!

チリトマト粥のレシピ


<材料>お茶碗2杯分

・生米 1/2合(約75g)
・水 700ml
・トマト 1個
・にんにく 1かけ
・スパイス
-チリパウダー 小さじ1/3〜
-パプリカパウダー 小さじ1/2
・塩 小さじ1/2〜

<作り方>


1.鍋の温度を上げる

厚手の鍋に研いだ米、水700mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。


2.コトコト煮込む

鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で20分煮込む。


鍋に箸をかませることで吹きこぼれにくくなります。

3.具材を入れてコトコト煮込む

角切りにしたトマト、みじんぎりにしたにんにくを鍋に入れる。先ほどと同様にフタをしてさらに10分煮込む。


4.味つけ

さっとアクをすくいとり、スパイス、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。


辛味をつくるのはチリパウダー、甘みとコクを出すのはパプリカパウダー。

チリパウダーは小さじ1/3、パプリカパウダーは小さじ1/2程度がおすすめです。キメの塩は、小さじ1/2程度から様子を見ながら、ご自身のおいしいと思う加減を探してみてくださいね。

5.蒸らし

フタをして5分ほど放置して蒸らす。器に盛りつけたら完成!

気になるおかゆのお味は?


そそる、そそる、スパイシーな香り!


トマトの酸味のおかげで、どんどん食べすすめたくなります。

材料自体はシンプルなのに、こんなに味に旨味が出るなんて! と驚くおいしさ。


この日のトッピングは、コーンの水煮、黒胡椒、ピンクペッパー


特に「コーンの水煮」のトッピングは、辛味のオアシス。キュートな甘味がとっても合う合う!

チーズサワークリーム粉チーズなども相性がよさそうです。

おかゆだからこそのお米のとろみが、よりアツアツ感を高めてくれて、ふーふー、はふはふ! 熱ッ! 辛ッ! 暑ッ! で、汗だっくだく!

内側からエンジンをかける夏のととのえ粥で、夏だからこそのたのしみも、とことん満喫できますように!

お粥研究家の鈴木かゆでした。


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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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